年頭所感/スピードとアクション/伊藤忠商事社長・丹羽宇一郎氏
2002年01月07日 (月曜日)
今年は“自らを変える勇気を持って変化へ挑戦する”攻撃・実行の中計「A&P2002」の仕上げの年にあたる。A&Pの戦略的方向性はすでに決まっている。それに基づき、企業戦略の基本要素である人、モノ、金、情報に今年は“時間”を加えたい。
時間の価値“スピード”が競争優位を生み出す。知ることと実行することは別のもの。実行という“アクション”が現れて初めて言葉が意味を持つ。美辞麗句を並べても実行がなくては経営上の害悪にしかならない。小さなことでもいい。一歩前へ足を踏み出して欲しい。その勇気を持って欲しい。伊藤忠は優柔不断の意気地なしでは断じてないことを“スピード”と“アクション”をもって世間や市場に見せよう。