特集 18,19日にJFW―JC、PTJ(3)/コロナ禍吹き飛ばすモノ作り

2020年11月12日 (木曜日)

〈宇仁繊維/四つのテーマを訴求〉

 宇仁繊維(大阪市中央区)は21秋冬向けのPTJに出展し、四つのテーマに区分けした新作生地群を披露する。

 「ミニマレーン」はミニマル(最小限)とプレーン(飾りのない)を、「テクネイチャー」はテクノロジー(科学技術)とネイチャー(自然)を、「エナフューム」はエネルギー(快活で元気)とパフューム(香水)を、「ソウルコンフィ」はソウル(魂)とコンフォタブル(快適さ)を、という具合に、いずれのテーマも二つの言葉を掛け合わせた造語とした。

 抗ウイルス・抗菌、撥水(はっすい)、ストレッチ、保温・保湿といった機能加工とファッション性・意匠性の融合を試みる。サステイナビリティーも重要なテーマと位置付け、再生ポリエステルやキュプラ繊維などを使う。

 ファッション衣料向け生地販売を主力とする同社の商況は新型コロナウイルス禍の影響で芳しくない。今回のPTJや同時期に開く個展を「人と交流できる場」として位置付ける。「閉塞感が強い今の流れを変えたい」と意気込み、資材を含め新規顧客開拓につなげる。PTJ、個展ともにマスク着用や消毒液、人との距離感などの対策に万全を期して臨む。

〈柴屋/天日干しや抗ウイルスなど多彩に〉

 柴屋(大阪市中央区)は継続出展するPTJで、「新たな発想やアイデアを生み出せるような、お客さまにとって“いい”提案を行う」。そのため今回も解放感あふれる広いブースを用意した。

 綿や麻などの天然繊維使いを中心に、メンズ、レディース、生活資材など用途を選ばないバリエーションをそろえる。約850品番を構える備蓄販売機能が強み。「企画力、情報力、提案力、機動力を基に、顧客ニーズに寄り添ったスピーディーな対応」もアピールする。

 イチ押しの生地は、綿100%の天日干しシリーズ。綿の風合いを生かしつつ、実際に天日で干すという特殊な技法で独特の風合いを実現したもので、人気商品となっている。

 新型コロナウイルス禍で需要が高まる抗ウイルス・抗菌加工の生地も打ち出す。クラボウの「クレンゼ」を採用したシリーズで、特に60双糸使いのギャバは、光沢感とソフトな風合いが注目を浴びそうだ。

 同社はこれまでのPTJで「企業PRとして認知度の向上を実感」しており、売り上げ、利益にも反映された。新型コロナ禍の中での今回展でも「当社の生地にはビジネス拡大のチャンスがある!」をテーマに企業と商品の訴求を強める。

〈サンコロナ小田/再生オーガンジーを備蓄〉

 サンコロナ小田(大阪市中央区)はPTJに一年半ぶりに出展する。春夏向けを主力とすることから昨年11月展をスキップし、今年5月展は新型コロナウイルス禍でPTJ自体が開催されなかった。今回展は秋冬向けだが、好調に推移する国内ファッション衣料向けのさらなる拡販に向けて、出展を決めた。

 同社はこのほど、再生ポリエステル糸を100%使ったオーガンジーを30色展開で備蓄販売することを決めた。薄地であるためレギュラー品とほとんど変わらない価格を実現し、白度の高い東レの再生ポリエステル糸「&+(アンドプラス)」を採用した。キュプラ繊維などとともにサステイナブル薄地の訴求を強める。

 同社の国内ファッション衣料向け生地販売は新型コロナ禍でも堅調に推移している。このさらなる深堀りに向け、各種天然繊維調の合繊生地、ストレッチや撥水(はっすい)、ウオッシャブル、花粉防止、防風といった機能性アウター生地をPTJで大々的に披露する。

 会場入り口に構える大型ブースでは、全品番を掲載した新しい自社ウェブサイトも紹介し、来場者にはQRコードを通じてスマホへのブックマーク登録を促す。

〈ドーコーボウ/ヤク・綿混ニット生地など披露〉

 ドーコーボウ(大阪市中央区)は近年、テキスタイル事業で丸編み地の備蓄販売を拡大している。今回、PTJに初出展し、備蓄販売や独自性のある生地を武器に新規取引先の開拓に取り組む。

 PTJには備蓄品番の新企画としてインドや中国、パキスタンなどに生息するウシ科の動物、ヤクの毛と綿の混紡糸による丸編み地を披露する。ヤクの毛はカシミヤにも匹敵する繊度や光沢、保温性があるとされる。

 オーガニック綿の逆スラブ糸による丸編み地や、同社が販売するインド超長綿糸「マハバーラ」やインド長綿糸「シャンカール」を使った丸編み地もさまざまな編み組織で提案する。

 もう一つ注目なのが独自の両面パイル構造編み地「ソデス」。フランスのソデス社が開発した特殊丸編み機で生産するもので、伸縮性や両面パイルによるソフトな肌当たり、保温性が特徴。ソデス編み機は現在、世界でもドーコーボウの保有機のみが商業稼働しているといわれる。

 そのほか、備蓄販売する多彩な丸編み地も紹介。後染め品は未加工反を備蓄することで別注色にも対応できる点などをアピールし、新たな取引先の開拓に取り組む。

〈豊島/資材や室内着向けも強化〉

 豊島は廃棄食材を染料として活用するプロジェクト「フードテキスタイル」を提案する。これまでのファッション衣料向けだけでなく、資材やホームファッション向けにも領域を広げる。

 同プロジェクトは廃棄予定食材を食品メーカーや農園などから買い取り、野菜やフルーツなどの分類に分けて染料を抽出。同社が一元管理することで各流通経路を把握し徹底したトレーサビリティーを実現している。

 今年で6年目を迎え、カジュアル衣料向けでは実績もできるなど堅調に推移している。ただ、資材やホームファッション向けは手薄な面もあるため、こうした分野の提案を強め販路拡大や知名度向上を目指す。

 その一環として、あるメーカーとコラボレーションして、フードテキスタイルの手法を活用した合成皮革を共同開発した。廃棄食材は抹茶とコーヒーを使用しており、PTJでも展示する。ソファや椅子張り地向けに訴求する。

 夏ごろからはわた染めした糸の備蓄も始めている。「さくら」「抹茶」「ブルーベリー」「赤カブ」「ルイボス(紅茶)」「コーヒー」といった6種類の食品残さを活用しており、色の濃淡で計18色をそろえる。

〈鈴木晒整理/高機能スプレーなどを訴求〉

 染色整理加工の鈴木晒整理(浜松市)は銀イオンでインフルエンザウイルスなどを抑制する高機能スプレー「ピュアクレール」や、天然由来の成分を使ったサステイナブルな機能加工などを紹介する。

 ピュアクレールはインフルエンザのほかに、花粉やハウスダストに効果がある。衣料品やインテリアなど身の回り品に噴射して使用するだけで効果は1カ月持続。以前開発したウイルスやアレル物質を抑制する高機能加工「アレル・ウィルアタック」を応用し開発した。

 最近ではスプレーのパッケージをより洗練されたデザインに変更。さらに、持ち運びがしやすいように小型タイプも販売しており、徐々に実績もできつつある。

 天然由来の機能加工では新たに「ボタニウィル」を開発。グレープフルーツの種子を使った抗ウイルス加工で、サステイナブルでありながら機能性を両立させた。機能面などを言葉で訴求しやすいことから電子商取引(EC)向けに提案を強める。

 ほかにも同社の高い加工技術を生かした生地もアピールする。オーガンジーの風合いを表現する「ソルベ加工」は滑らかな手触りとシャリ感が特徴だ。顧客からも高い評価を得ている。

〈ササキセルム/豊かな表情や手触り感〉

 アウター・ボトム向け生地を中心に扱うササキセルム(愛知県一宮市)はPTJで豊かな表情や手触り感のある新作生地をそろえる。

 21秋冬コレクションのテーマは「リンク」。新型コロナウイルス禍の日常で再認識される人との関わりやつながりといった側面に焦点を当てる。無地ベースを中心に織りの変化やネップ使いなどで手作り感を表現。生地表面も起毛を施し温かみを加える。一方でマットな質感の生地も加えタッチ(触感)の幅を広げる。

 特に訴求する生地はミックスとカラー三つ杢(もく)の2種類。「タイムレス」「リサイクル感」を具体化した見え方にこだわる。濃淡の糸をヘリンボーン織りで仕上げネップを加えたミックス生地で表情を豊かにする。さらに3色で杢調を表現する三つ杢の平織り生地も加えてリサイクル感を演出。カラーはベージュから茶系、モノトーンでまとめてタイムレスを表す。

 他にも表面に凹凸のある生地や光沢のある生地、マットな顔つきの生地もそろう。想定するスタイリングのイメージは丸みを帯びたシルエット。マップ(企画書)には手描き調のデザイン画を添付してよりイメージを膨らませやすい提案を支える。

〈古橋織布/凹凸感など多彩な表情を〉

 高密度綿織物製造販売の古橋織布(浜松市)は綿を中心に特徴的な凹凸感やソフトな風合いなど多彩な表情がある生地を展示する。シャツやアウター向けの用途として提案する。

 経糸に綿の80単糸、緯糸に強撚したコアヤーンを使ったタイプライターはシャツ地として訴求。コアヤーンは芯糸にウールを使い、周りを綿でカバーリングした。綿とウールの縮率の違いによって独特なシボ感を表現した。

 経糸に強撚の綿糸、緯糸に綿ネップ糸を使った生地は和紙のような素朴な質感が特徴。高密度で織り上げることで、紙のような風合いをより高めた。用途はシャツやアウター向け。

 経糸、緯糸に綿の30双甘撚り糸を使ったシャンブレーは、表面を針布起毛で加工を施し、カシミヤのようなソフトな手触りを実現した。糸は同社特注のオリジナルにすることで差別化した生地に仕上げた。

 同社は昔ながらのシャトル織機による製織を手掛けており、素材の風合いを生かしたまま織り上げる生地は国内外から高い評価を得ている。国内は中小のデザイナーズブランドを主要な顧客に持ちリピーターの発注が多い。

〈森菊/サステイナブルに機能性も〉

 三河産地の産元、森菊(愛知県蒲郡市)はPTJで生地ブランド「ネイチャーアンドサンズ」を提案する。オーガニックコットンを中心にサステイナブルな原料を使用しており、顧客の多様なニーズに応じるため各部署を横断し全社的に打ち出している。

 2018年からスタートした同ブランドはオーガニックコットンを素材の柱に据え、麻やウール、シルクなどをミックスしサステイナビリティーを実現。同社のテキスタイル第1部と第2部、ライフスタイル部の3部署が連携しながら訴求している。

 今回のPTJでもこうした天然繊維の原料を使用し、同ブランドで約50点の生地を展示する。新型コロナウイルスの感染拡大で引き合いが増している抗ウイルスなどの機能を付与した生地も並べる。

 最近では同ブランドの名前を冠した織りネームも制作しており、製品向けなどにアピールする。実際にPTJではハンカチやTシャツといった製品アイテムも展示するという。

 ネイチャーアンドサンズ以外では、加工で表情や風合いを変化させた生地も紹介する。多重ガーゼやプリント生地などもそろえた。

〈丸佐/新しい生活様式を表現〉

 繊維専門商社の丸佐(岐阜市)はPTJで新型コロナウイルス禍での新しい生活様式を軸に想像した4種類のキーワードを設定。そのテーマを随所に表現した生地を提案する。

 4種類のキーワードは「在宅勤務」「おうち時間」「アウトドア」「美濃和紙」。ガーメント(製品)の参考商品も展示して訴求力を高める。尾州産地で製織する生地も随所にそろえる。

 在宅勤務を想定した提案はT/Rストレッチやウールライクな合繊が中心。“キチンと見え”する製品向けに着心地の良さや快適さを打ち出す。尾州産地で製織する生地もそろう。

 おうち時間はニットやハイストレッチでリラックス感を表現する。糸にもこだわり中空糸や吸湿発熱糸で軽さや機能を加えアピールを図る。

 アウトドア向けには難燃素材や超撥水(はっすい)、ラミネート加工で機能性を具現化した。ユニフォーム向けの生地提案のノウハウを生かし用途の幅を広げる。さらに本社所在地の岐阜県を象徴とする美濃和紙を使用したシリーズも並ぶ。

 同社はPTJ初出展。関連会社の大垣扶桑紡績(岐阜県大垣市)の技術を生地提案に生かす。中国での紡績と撚糸にも力を注ぎあらゆる要望をかなえる。

〈CSS/国内唯一のジャカードメーカー〉

 CSS(愛知県岩倉市)はジャカード関連のハード・ソフトウエアを扱う日本国内唯一のメーカーだ。JFW―JCでは自社開発のジャカードと、新製品のドビーカードを電子化したダイレクトドビーの展示を中心に行う。

 単動式電子ジャカード(AO―EJ)はメカジャカードを電子化した装置。メカジャカードの問題点だった緯針のゆがみや振動による針落ちを特許技術で解消した。“棒刀”や“伏せ(ふみせ)”のある織機にも対応しサーボモーター(自動制御の駆動系電動機)も付く。

 ダイレクトジャカード(AO―DJ)は紋紙を電子化した装置。紋紙に代わり電子データで緯針を押す構造だ。西陣・桐生・エンドレスの3タイプがそろう。直近では欧州からエンドレスの問い合わせが多いと言う。

 織物製品の用途は西陣や桐生で生産する着物や帯、寺社仏閣向けを想定。110センチの広幅にも対応し肖像画や仏像画、インテリア向けにも用途が拡大している。

 他にもフロッピーディスクやUSBデータが併用可能な操作装置やデータ変換器も紹介。工程管理システム「ひつじ」といったソフトウエアも訴求を図る。導入する際のIT導入補助金の活用に関する相談も受け付ける。

〈名古屋紡績/「ヤエ」ブランド浸透へ〉

 糸や生地、製品を手掛ける名古屋紡績(名古屋市中区)はPTJ初出展。自社テキスタイルブランド「YA/E」(ヤエ)の訴求と浸透を図る。

 ヤエは二つの意味をもとに今年3月から立ち上げた。本社所在地の名古屋市の市章「まる八」と同社が創業から受け継ぎ大事にする「8つのこと」を表現した。創業から70年以上培った紡績技術で、こだわりの糸から生み出す生地シリーズを四つのカテゴリーにまとめた。

 カテゴリーは「モダン」「ビンテージ」「サステイナブル」「パースペクティブ」に分かれる。モダンは奇麗めで洗練された上質な艶(つや)感を表現。ビンテージは原料独自のむら感などを生かして味わいを表す。

 オーガニックコットンや草木染めといった環境に配慮した原料や染色で生産した生地をサステイナブルでまとめる。パースペクティブは生地表面に施す加工技術を最大限に生かし革新的な表情に仕上げる。いずれのカテゴリーもストーリー性を付与して分かりやすく提案する。

 同社はヤエの立ち上げと同時に海外事業専門の課を設立し欧米市場への拡販を進める。PTJでは国内の開拓を狙いつつヤエの反応と評価を直接聞き企画強化に生かす。

〈吉田染工グループ/製品見据えた生地提案〉

 PTJ初出展の吉田染工グループは糸染めの吉田染工(和歌山県紀の川市)と生地染めの貴志川工業(同)が参加する。東京アッセンブルオフィスにデザイナーを加えたことによる、製品まで見据えた生地企画を提案する。

 吉田染工は21秋冬に向けてサステイナブル、エクストラオーディナリー(非日常)、ニューベーシックの三つのテーマを設定。各テーマから1点を製品でも展示する。サステイナブルではウールや綿、キュプラ、無染色原料などをそろえる。一方、エクストラオーディナリーでは、原料に制限を設けず、透け感や色の混じりあいなど人工的要素を感じさえる糸を多用する。ニューベーシックでは、トレンドに左右されない、定番的な要素の強い色や柄でイメージを構成した。

 島精機製作所のコンピューター横編み機「SRY」での柄表現を訴求する。SRYはインレイ柄の編成が容易。独特の柄表現が可能で、伸縮性を抑えた新しい編み地や今までにない織物のような風合いのニットも作成できる。

 貴志川工業はサステイナブルに合致する和紙使いや生分解性ポリエステル使いの生地を訴求するとともに、加工ブランド「綵(あやぎぬ)」などの風合い加工を提案する。

〈高島織物工業協同組合/9社・団体が“違い”を訴求〉

 高島織物工業協同組合の「JFW―JC」出展は、東京ビッグサイト時代を除いて昨年11月に続く2回目。昨年から、産地総合展「ビワタカシマ・東京展」を休止した上で、JFW―JCに出展している。

 昨年の同展では、高島晒協業組合が管理する地域ブランド「高島ちぢみ」のリブランディング発表ブースと併設でブースを設け盛況だった。

 今回展では、サステイナビリティーや抗ウイルス・抗菌といった機能加工が商品開発のポイントになっており、注目されそうだ。

 琵琶湖原生の葦(よし)を原料にした和紙糸使いの生地に、抗ウイルス・抗菌加工を施したものや、天然の抗菌性を持つヘンプ100%使いの生地、珍しいウール梳毛糸と綿とを組み合わせたちぢみ(楊柳、クレープ)、オーガニックコットンを使ったエレガントなちぢみ、綿・バンブーのちぢみ、抗ウイルス性が認められSEKマークも取得した生地など、産地の特産であるちぢみに一ひねり加えた独自商品を各社が取りそろえる。

 参加企業は次の9社・団体。川島織布、木村織物、駒田織布、坂尾織物、杉岡織布、高麻、本庄織布、マスダ、高島晒協業組合。

〈紡拓会/8社が台湾の力見せる〉

 台湾の繊維団体である紡拓会は、同国繊維企業を取りまとめてJFW―JCに出展する。参加するのは8社。エコロジーやサステイナビリティー、抗ウイルス・抗菌加工を施した機能性生地などを提案する。

 8社がさまざまな角度から提案を行うことで、用途も、メンズ、レディース、生活資材など幅広く想定。アイテムもジャケット、スーツ、パンツなど同国の得意素材であるポリエステルを主軸に多様な生地を用意する。

 同会が主催してきた台湾繊維企業による日本市場向け展示会「パンテキスタイルフェア」は今年、新型コロナウイルス禍の影響で3月の東京展、10月の大阪展を共に中止した。

 JFW―JCには不定期ながら出展を続けており、リピーターの来場者も多い。今回展をパンテキスタイルフェアを中止したことによる日本市場への提案の遅れを取り戻す好機と位置付けており、ブースでは真剣な商談が繰り広げられそうだ。

 参加企業は次の通り。博悦印花紡織、達歩施企業股フン、宏遠興業股フン、ショウ新実業、恒ヨウ企業、東繊精密工業股フン、大字紡織股フン、呈紡企業。