JFW/感染長期化でMU中止/オンライン出展交渉中

2020年12月07日 (月曜日)

 来年2月2~4日開催予定だった「ミラノ・ウニカ(MU)22春夏」が新型コロナウイルス感染再拡大の影響を受け、中止となった。JFW(日本ファッション・ウィーク推進機構)は「ザ・ジャパン・オブザーバトリー(JOB)」アット・ミラノ・ウニカ(MU)22春夏の出展(17社参加)を予定していたが、中止を決断した。オンラインでの参加を交渉している。

 イタリアは11月3日に首相令で「全国土における感染拡大防止緊急措置」を講じていた。今月3日まで移動の自粛が要請されていた。2日にこの緊急措置「30日を超えない期間で」の条文を「50日を超えない期間」に変更。21日~1月6日も全土における州・自治県を越えた移動を禁止している。

 今回のMU中止はこうした規制の長期化が背景にある。リアル展は中止となったが、MUは1月から独自のオンライン展示会プラットフォーム「e―ミラノウニカコネクト」で22春夏に対応する。JFWは「日本のテキスタイル輸出にとってMUの存在は大きい。e―ミラノウニカコネクトに出展できるよう交渉中」と言う。

 イタリア貿易促進機構は11月23日、中国のアリババグループとウェブでのパビリオン設置について覚書を結んだ。アリババのB2Bプラットフォーム内に「メードインイタリーパビリオン」を設置するというもの。イタリアの中小企業のデジタル化と国際化の促進につなげるのが目的で、新型コロナ感染の長期化に備えている。