CSP/テクノロジー・センター開設/日欧との共同開発推進

2020年12月17日 (木曜日)

 帝人グループで軽量複合材料製品を展開するコンチネンタル・ストラクチュアル・プラスチックス(CSP、米国ミシガン州)はマルチマテリアルによる提案力を強化するため、ミシガン州にアドバンスド・テクノロジー・センター(ATC)を開設した。

 CSPは2017年に帝人グループに加わり、主力材料GF―SMC(熱硬化性樹脂をガラス繊維に含侵させシート状にした成形材料)と帝人が持つ複合成形材料や炭素繊維に関する知見を融合し、電気自動車やハイブリッド車といった環境配慮型の自動車に求められる軽量・高強度な部品開発を推進してきた。

 マルチマテリアルによるグローバル・ソリューション・プロバイダーとしての地位をより強固なものとし、日欧の各研究開発拠点との共同開発を強化する一環としてATCを開設した。

 CSPはATCの開設前から軽量ハニカムパネルの開発に取り組んでおり、ATCの最初のプロジェクトとしてこのほど開発に成功した。

 このハニカムパネルは軽量なハニカムコア材料を、繊維にポリウレタン樹脂を含侵させた外板で覆ったサンドイッチ構造をしており、超軽量で強度に優れ深絞り、鋭角といった複雑な形状への成形ができる。

 自動車業界で“クラスA”と称される美麗な外観を持った外板パネルに適用することができるため、広範な用途展開が期待できるという。