クラレアメリカ/火災事故で和解に合意/特損計上でクラレの純利益がゼロに

2020年12月25日 (金曜日)

 クラレの子会社クラレアメリカ(米国テキサス州)は米・同州で提起された民事訴訟で、2019年10月24日から20年1月6日に一部原告との和解を公表している。他の一部原告とも協議を行った結果、訴訟の早期解決を図るため当該原告とも和解で基本合意したことを明らかにした。

 18年5月19日にクラレアメリカのエバール工場で発生した火災事故により身体的または精神的障害を受けたとして160人超の外部委託業者の作業員などから損害賠償等を求める民事訴訟が提起されていた。

 当該原告との和解合意に伴い、20年第4四半期決算に169億円の特別損失を計上。これにより、クラレは20年12月期連結業績の当期純利益を当初予想の150億円からゼロに下方修正した。