ICPを導入/帝人

2021年01月15日 (金曜日)

 帝人はこのほどグループの設備投資を対象にインターナルカーボンプライシング(ICP)制度を導入した。CO2の排出増減を伴う設備投資計画について、このほど設定した社内炭素価格(6000円/t―CO2)を適用。仮想的な費用に換算し投資の判断基準の一つとして運用する。

 2020年からの中期経営計画に環境負荷低減の長期目標として、CO2排出量を30年度までに18年度対比20%削減、50年度までに実質ゼロにすることを掲げている。

 サプライチェーン全体でCO2の排出削減を促進し、30年度までに削減貢献度をグループ全体及びサプライチェーンの川上における総排出量以上にすることを目標にしている。

 ICP制度を導入することでCO2排出削減に資する設備投資計画を後押しし、CO2排出削減に関する長期目標の達成を目指すとともに将来予想されるグローバルな炭素価格上昇に備えた対策とする。