クラボウ/パンツ一体型サポーター実現/日本シグマックスと共同開発

2021年01月26日 (火曜日)

 クラボウはこのほど医療機器製造卸・輸出入の日本シグマックス(東京都新宿区)とワーキングパンツ一体型サポートウエア「コンディショニング・ブレース・ウエア」(CBW)を開発した。作業従事者の姿勢や体への負担を軽減するスタイリッシュなサポートウエアを実現した。2月中旬から販売を開始する。

 近年、少子高齢化や女性の社会進出を背景に高齢者や女性が作業現場で働くケースが増加している。こうした中、農業や物流、介護など力を必要とする作業現場では長時間の前傾姿勢やなど作業者の腰への負担が大きい。このため負荷軽減のためのサポートウエアのニーズが高まっている。

 しかし、従来のサポートウエアは服の上から装着するタイプが多く、脱着に時間がかかるため短時間の作業では脱着作業自体が負荷になるほか、装着感が目立つため、着用したまま外出するのはファッション性に問題があり、終日使用が難しいという課題があった。

 こうした課題に対してクラボウと日本シグマックスは作業時の腰への負担を軽減すると同時に、通勤や作業時以外でも着用できるスタイリッシュなデザインを実現するパンツ一体型サポートウエアとしてCBWを開発した。

 CBWは日本シグマックスのサポーターユニットの一部をパンツの内部に組み込むことで一体化した(特許申請中)。作業時に多い前傾姿勢や持ち上げ姿勢時の腰や膝部分のパンツのつっぱり感を軽減する独自構造も採用した。サポート不要時は脱着の手間がかからず、ベルト調整だけで身体を解放して「ONタイム」「OFFタイム」切り替えができる。

 価格は税込み2万9700円。2月中旬から物流、建築、製造業、農漁業、介護分野などの企業向けに販売を開始する。