東洋紡STC ユニフォーム事業部/抗ウイルス「ナノバリアー」伸ばす/オフィス・サービスにも「Zシャツ」

2021年01月28日 (木曜日)

 東洋紡STCのユニフォーム事業部は2021年度、抗ウイルス素材「ナノバリアー」の拡販に取り組むとともに、好調な販売が続くポリエステルの高機能ニットシャツ地「Zシャツ」「Eシャツ」の用途をオフィス・サービスへも広げる。巣ごもり需要の開拓にも引き続き力を入れる。

 新型コロナウイルス禍に伴い安全・清潔へのニーズが高まっているといい、医療介護や食品白衣向けで抗ウイルス素材・ナノバリアーの販売が伸びている。今後は一般の介護や病院白衣、ドレスシャツなどへの売り込みにも力を入れる。

 現在はポリエステル高率混を中心に販売しており、ドレスシャツへも用途を広げていくため、高機能ニット「Zシャツ」への導入、綿100%による商品開発を急ぐ。

 ドレスシャツ向けや巣ごもり需要向けの販売が好調で、20年度のZシャツ、Eシャツの販売は前年度比50%増の勢いを示していると言う。企業別注では、家電量販店や携帯電話ショップの制服更新時にZシャツ、Eシャツが採用された。

 21年度からはオフィス・サービスユニフォームにも高機能ニットシャツ地Zシャツ、Eシャツを打ち出し拡販を計画する。

 新たに開発した「スクラムテック」「アクセンシャルゼブラ」による企画提案にも乗り出し、これまで手付かずだったオフィススーツやジャケット&パンツ用途への参入を目指す。

 スクラムテック、アクセンシャルゼブラはストレッチ性がもたらす快適な着心地、イージーケア性、織物ライクな表面感が特徴の中肉のポリエステル高密度ニット。仕立て映えやストレスフリーな着用感をオフィスアウター用途に浸透させたい考えだ。

 環境配慮型素材の販促にも力を入れており、現在はペットボトル再生ポリエステル「エコールクラブ」、バイオポリエステル「同バイオ」による開発、企画提案に取り組んでいる。

 特にエコールクラブ・バイオの市場浸透を重視しており、21秋冬からワーキング向け中肉織物で打ち出す。