水素燃料電池の販売に参入/帝人

2021年02月03日 (水曜日)

 帝人はこのほど英国の燃料電池メーカーであるインテリジェントエナジー(IE)社と日本における水素燃料電池の販売代理契約を締結し、水素燃料電池の販売を開始する。情報通信業や建設業、製造業向けなどに展開し、2030年度までに10億円の売り上げを目指す。

 パリ協定が合意されて以降、脱炭素化に向けた動きが加速しており、エネルギー分野では再生可能エネルギー発電や低炭素発電の開発などが注目されている。

 こうした中、同社は水素燃料電池の利用を普及させていくことで持続可能な社会の実現に貢献できると判断し、IE社と日本における同電池の販売契約を締結した。

 今回、販売するのはIE社が開発した出力が3種類(1・2キロワット、2・5キロワット、4キロワット)の同電池で、1台当たりの重さが10~20キロと軽量でコンパクトなため、さまざまな用途で発電装置に組み込むことができる。

 ディーゼルエンジンに比べ静粛性能に優れメンテナンスの必要がほとんどないため、運用がしやすい。さらに廃棄物が発生しないため土壌汚染の問題もない。