帝人/次世代車向けパーツを開発/豪AEVとの共同で

2021年02月04日 (木曜日)

 帝人はこのほどLS―EV(低速EV)の軽量化に向けた開発パートナーであるアプライドEV社(AEV社、豪州ビクトリア州)との共同で自動運転への対応が可能な多目的プラットフォーム「ブランク・ロボット」を開発した。

 ブランク・ロボットはAEV社が培ってきたセンシング・コネクテッド(通信)などにおける最先端技術を最適レベルで組み込みコンパクトに集約した多目的LS―EV向けプラットフォーム。

 トップカバーには帝人グループで軽量複合材料製品を展開する米国のコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス社のGF―SMC(熱硬化性樹脂をガラス繊維に含侵させシート状にした成形材料)が使われており、これまでのアルミ製に比べ約20%の軽量化、約4平方㍍の広面積を実現した。

 限られたスペースに内蔵した自動走行に必要な機能を水や熱から保護できるほか、耐火性、寸法安定性、耐腐食性にも優れているのが特徴。