チャイナナウ/「ミズノ」実店舗の強化へ/上海美錦体育 董事 中国動向集団 CEO 張 志勇 氏

2021年02月09日 (火曜日)

 「ミズノ」ブランドの中国内販を手掛ける上海美錦体育が、実店舗の強化に取り組んでいる。今年は40~50店出店する。同社董事で、地場スポーツ大手の中国動向集団CEOを務める張志勇氏に、ミズノブランドの現状や今後の計画を聞いた。(上海支局)

  ――貴社は「ミズノ」ブランドの中国内販を手掛け、中国動向集団などが出資しています。

 2019年1月に日本のミズノから販売権を取得し、ミズノが企画するランニング、サッカー、インドアスポーツの商品と、当社が企画するライフスタイル商品の販売を始めました。

  ――この2年弱の運営状況は。

 既存店のスクラップ&ビルドや、当社(上海美錦体育)が自ら企画するライフスタイル商品の開発に取り組んできました。20年末店舗数は不採算店の閉鎖が影響し、前年同期に比べ31店純減の85店でした

  ――20年の売上高は。

 新型コロナウイルス禍と店舗の減少にもかかわらず、前年に比べ17%増えました。チャネル別では実店舗が微増、ネット通販は43%増でした。

  ――重視する販路は。

 これから2、3年は実店舗が最も重要なチャネルになります。今年は都市部のショッピングモールを中心に40~50店を出店します。中国で約1200店を運営する中国動向集団のネットワークを生かしていきます。

 ネット通販は現状「天猫(Tモール)」の店舗がメインですが、今後は動画アプリやソーシャルECアプリなど、あらゆるチャネルで展開していきます。ネット通販のスポーツ専門店への卸売りにも間もなく着手します。

  ――ライフスタイル商品の現地企画に力を入れていますね。

 ミズノはアスリート向け商品が強く、ライフスタイル商品はこれまで手薄でした。この市場はスポーツ市場の中で一番大きく、チャンスがあるため、強化しています。売り上げ構成比は元々、数パーセントでしたが、20年は28%になりました。まだまだ伸ばしていきます。

 今年はミズノのDNAを受け継いだ「野球シリーズ」を打ち出します。スタジャンやTシャツ、帽子など、ファッション性の高い商品を投入し、25~35歳の若年層を開拓していきます。