複合成形材料事業を拡大/ベネット・オートモーティブ

2021年02月24日 (水曜日)

 帝人グループで複合材料製品を展開するチェコのベネット・オートモーティブは約10億円の設備投資でミロヴィツェ工場に生産性、外観性、寸法・品質安定性に優れるGF―SMC(金型の中に炭素繊維シートを配置した後に樹脂を注入し加熱で硬化させる成形方法)の成形設備を新設する。新設備を22年秋から稼働させる。

 同社はドイツなどの有力自動車メーカーが生産拠点を構える中東欧の中心部に位置するチェコに主要拠点を構えている。

 炭素繊維複合材料(CFRP)の成形技術、自動車部品の塗装や組み立て設備などによりティア1として自動車メーカーに部品を供給している。

 欧州における自動車向け複合成形材料事業の拡大に取り組むとともに、軽量性、強度をはじめデザイン、生産性、コスト効率向上といった顧客ニーズへの対応力強化を目指すため、このほどGF―SMC成形設備を新設することを決めた。