帝人/炭素繊維で新ブランド/スポーツ用途に投入

2021年03月01日 (月曜日)

 帝人は航空機や人工衛星などの用途に使用する技術を用いた炭素繊維中間材料に新ブランド「テナックスPW(パワー)」、「テナックスBM(ビーム)」(写真)を冠しスポーツ用途に投入する。

 近年、スポーツ分野では高いパフォーマンスを発揮するために関連用品に最先端素材を採用するケースが増えているといい、軽量で剛性に優れる炭素繊維は各種スポーツ用品に幅広く採用されている。

 同社は今後も継続してスポーツ分野での取り組みを強化していくことにしており、二つの新ブランドを立ち上げ販売していくこととなった。

 テナックスPWはパワーやスピードを求めるユーザー向けのブランドで、航空機に求められる靭性向上技術を用いた中間材料。同社標準品に比べ圧縮強度が引き上げられている。

 同BMはコントロール性を求めるユーザー向けのブランド。人工衛星に搭載される製品の技術を活用した中間材料で、剛性、直進性、操作性、安全性、振動吸収性に優れている。

〈テイジン・マテリアル総合展を開催〉

 帝人は1日から5月31日まで持続可能な社会の実現に寄与するマテリアル・ソリューションを幅広く紹介するオンライン展示会「テイジン・マテリアル総合展」を開催する。

 長寿命化×省資源化=循環型社会へ、先端材料×最適化ソリューション=サステナブルモビリティ社会、軽量化×高強度=防災・減災へ、難燃性×高耐熱=火災現場や事故・犯罪での安全確保、抗菌×高機能素材=安心・安全・快適な暮らしへの5テーマを掲げ、パラ系アラミド「トワロン」、炭素繊維「テナックス」、メタ系アラミド「コーネックス」などを出展する。