帝人フロンティアとFiNC/睡眠サービスを共同開発/センシングで睡眠管理

2021年03月02日 (火曜日)

 ヘルスケア関連のアプリを展開するフィンクテクノロジーズ(FiNC)と帝人フロンティアは、睡眠時の体動情報を解析して評価・アドバイスするサービス「スリープ コンシェルジュ」を共同開発した。センサーを就寝時に寝具の下に置くだけで睡眠時間や寝返りなどの体動情報を計測し、新たに開発したアプリで解析・評価する。3月から展開を始める。

 スリープ コンシェルジュは睡眠ログの管理や評価、改善のためのアドバイスなどを行う睡眠サービスのプラットフォームで、帝人フロンティアが開発した睡眠センサー「マトウスSS」を専用デバイスとして使う。体に装着することなく、寝具の下に設置するだけで、入眠から起床までの睡眠時間、睡眠の深さ、中途覚醒、寝返り、心拍数、呼吸数などが計測できる。計測したデータをFiNCが開発した専用アプリケーションでグラフ化、スコア化し、専門家が監修したアドバイスを行う。

 1日から専用アプリの配信と、オンラインショップ「FiNCモール」での専用デバイスの販売を開始した。デバイスの価格は1万9800円。

 帝人フロンティアは2018年にFiNCの第三者割当増資を引き受け、睡眠領域での共同開発を進めてきた。今回がその第1弾となる。FiNCはヘルスケアに特化したアプリを展開しており、今後は従業員の体調管理への活用などB2Bに拡大の可能性があるとみている。