連結子会社ルビー・グループの株式を譲渡/三陽商会

2021年03月16日 (火曜日)

 三陽商会は11日に行った取締役会で、連結子会社ルビー・グループ(東京都渋谷区)の全株式をSMN(同品川区)に譲渡することを決議し、SMNと株式譲渡契約を結んだ。譲渡金額は16億円で、3月25日の譲渡を予定する。2021年2月期決算にのれん代に係る減損損失を特別損失として計上する。

 経営再建中の三陽商会は、収益確保に向けた事業の選択と集中を実施しており、電子商取引(EC)の支援を主力とするルビー社とのシナジーが小さいと判断した。直近ではEC支援事業のマーケットが激化し「ルビー社の成長に向けた最適なパートナーの必要性について協議してきた」と説明する。

 ソニーグループでマーケティング・テクノロジーを担当するSMNは、最先端技術を生かした広告配信サービスを展開。保有するデータ解析や人工知能技術などは、ルビー社とのシナジーを見込めると判断した。