往来 伊藤忠商事の谷岡諭北米繊維部門長

1999年03月24日 (水曜日)

 「『グレーターPAL』構想を先取りする形で昨年一月、米国会社繊維部門にあった織物グループを子会社のプロミネントアパレル(PAL)USAに移管した」と語るのは伊藤忠商事の谷岡諭北米繊維部門長。香港、上海、欧州そして米国にあるPALをつなぎ、素材・製品連携したグローバルオペレーションを展開することは伊藤忠繊維カンパニーの二十一世紀戦略の柱の一つ。「米国は消費市場の側面が強いが、アジアからの商品を販売するだけでなく、綿などは現地で調達し、域内縫製で対応していきたい」と意気込む。NAFTAのブロック経済化も念頭に置き、メキシコでの縫製拠点確立にも意欲をみせていた。