繊維ニュース

タイナムシリインターテックス/新商品の市場投入を加速/抗ウイルス加工商品も開発

2021年03月17日 (水曜日)

 帝人フロンティアグループの合繊織布・染色加工会社である、タイナムシリインターテックスは新商品の市場投入を加速させる。抗ウイルス加工商品も開発し、新たな需要を取り込むことで新型コロナウイルス禍による受注減少からの回復を目指す。

 同社の2020年度(21年3月期)商況は、新型コロナ禍による衣料品需要減退の影響を受け、定番品を中心に販売量が減少した。このため新商品の投入とスポット需要への対応に力を入れた。医療用ガウンの特需やマスクやユニフォームのスポット受注の確保に成功。抗ウイルス加工やポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」使い新商品も市場投入した。このため現在、販売数量は前年度比80%程度まで回復した。

 市況は今後、緩やかに回復に向かうとみている。このため21年度は強みである高品質生機とストレッチ織物の生産力拡充、機動的な生産、アパレル・流通のASEAN生産シフトへの対応に重点的に取り組む。抗ウイルス加工商品やソロテックス使い差別化商品などの市場投入を加速し、販売の拡大を目指す。

 山口尊志社長は「環境変化が新たな商品ニーズを生む。新商品で新たな顧客も拡大する。市場ニーズをとらえた差別化商品の開発・販売と新規顧客の開拓を早期に実施する」と話す。新型コロナ禍で繊維製品の総需要減退による市況低迷への懸念は依然あるが、抗ウイルス加工など新たな需要の取り込みが重要になるとする。