インターテキスタイル上海の「ジャパン・パビリオン」/初日から盛況 例年以上の声も/「サステ」「トリアセ」ニーズ強く

2021年03月19日 (金曜日)

 服地と副資材の国際展示会「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2021春」の、日系企業20社が出展する「ジャパン・パビリオン」には、17日の初日から多くの来場者が詰め掛けた。サステイナブル素材と、トリアセテート繊維使いの生地を探す来場者の姿が見られた。

 出展者からは「例年の春展以上ではないか」「新型コロナウイルス禍の影響で減ると思っていたが、逆に多い」との声が聞かれた。一方、「ジャパン・パビリオンを中心に国際館は人が多いが、他の館は少ない」(レディースブランド関係者)との感想も聞かれた。

 来場者の多くが、初出展の5社(ダイワボウレーヨン、興和、ティーンフォン、コゼット、鈴木晒整理)に注目していた。特に、3Dプリンター技術を用いて生地の中にダウンを入れた「ダウン・ファブリック」を打ち出したコゼットのブースは人気で、初日は終日すし詰め状態だった。

 複数の来場者から「サステイナブル素材を探している」との声が聞かれた。深センの高級レディース大手の購買担当者は「サステイナブルラインを打ち出す計画がある」ため、情報収集も兼ねてジャパン・パビリオンを訪れた。

 中国でここ数年ブームのトリアセテート繊維使いを探す来場者も多かった。温州のあるODM企業関係者は、「トリアセテート繊維使いの生地を使った20秋冬の製品が当たった。同じような生地がないか探しに来た」と話した。会期は19日まで。