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帝人フロンティア/吸音材がトヨタMIRAIに/水のノイズを低減

2021年03月22日 (月曜日)

 帝人フロンティアが開発したポリエステル立体成型吸音材がトヨタ自動車のFCV(燃料電池自動車)「MIRAI」のFC(燃料電池)システムに採用された。

 MIRAIは水素を燃料とする世界初の市販燃料電池車として発売され、昨年12月には航続距離を延長し居住性を向上させた新型が発売されている。

 FCシステムは高圧水素タンクから供給される水素と空気中から吸い込んだ酸素を発電部位のFCスタックで化学反応させることで電気と水が発生する。

 立体成型吸音材は反応時に発生する水をFCスタックや排水管内からダクトを通じて車外に排出する際に水が通過するノイズを低減させるために使われる。

 このほど採用された吸音材は要求性能を実現するため、原料となる繊維のタイプや不織布の仕様、積層構造の検討を重ねて開発に至ったという。

 特殊成型設備に適合した金型を製作するとともに、内部まで均等に熱浸透させることで高精度な成型を可能にする特殊工法を用い複雑なFC部品の形状に隙間なく充填(じゅうてん)することで吸音性能を発揮する。