菅公学生服/21年7月期は計画達成見込む/制服MCの勝率は例年以上
2021年04月08日 (木曜日)
菅公学生服は今入学商戦、制服モデルチェンジ(MC)を堅調に獲得し、2021年7月期売上高で計画通り371億円(前期370億円)の達成を見込む。尾﨑茂社長は「MCの勝率は例年以上」と話す。人工知能(AI)を用いた「スマート採寸」の活用が進み、来春に向けても業務の効率化や商品開発に生かす。
新型コロナウイルス禍が長期化する中でも大きな混乱はなく、大阪や名古屋を中心として堅調にMCを獲得。スポーツも「カンコープレミアム」など自社ブランドのアピールが奏功し、採用拡大に貢献した。新型コロナ禍の影響で一部現場レベルでの納期調整はあるものの、全体的には順調に納品を進めている。
スマート採寸は今春に124校の採用を獲得し、学校から高い評価を得た。社内でも採寸から生産手配までの業務を大幅に軽減し、リードタイムの短縮や残業の削減などにつなげている。蓄積した2万人前後の採寸データを活用し、「今後は全面的に訴求するとともに、商品開発への活用も検討」する。
教育ソリューション事業も認知度が高まり、愛知や九州を中心に案件が増加傾向にある。企業との連携も強化し、地元でのキャリア教育の受け入れなどが広がっている。
新たな商品企画としては、DR.C医薬(東京都新宿区)とコラボレーションし、ハイドロ銀チタンを活用した抗菌防臭効果のある制服やシャツを検討する。同感染症の影響が広がる以前の2年ほど前から取り組んでおり、清潔・衛生のニーズへの対応を強化。「新型コロナに対する効果が実証されており、強力に推し進める」考えだ。