東麗国際貿易〈中国〉の生地事業/3年連続の過去最高益更新/内販と欧米向けがけん引

2021年04月15日 (木曜日)

 【上海支局】東レインターナショナルの現地法人、東麗国際貿易〈中国〉(TICH)の2021年3月期の生地コンバーティング事業は、3年連続で過去最高益を更新した。新型コロナウイルス禍にもかかわらず、中国内販と欧米向けを伸ばした。

 内販は、東レグループの差別化素材を使い、現地の協力工場で生産する織物やニット製生地のブランド「エボトゥルース」を中心に拡販が進んだ。「(エボトゥルースの)認知度が高まり、売りやすくなってきた。透け防止や保温などの機能性を持つパンツ地が好評だ」と、テキスタイル事業部門の府上忠部門長は話す。

 新型コロナ禍を受けた“巣ごもり需要”がきっかけとなり、織物に見えるニット製パンツ地などの販売も伸びている。「勝ち組のファッションブランドから、目新しい機能性生地への引き合いが強まっている」(府上部門長)と言う。

 ネットシフトで高まる顧客の短納期・小ロットニーズへの対応が最大の課題だ。信頼関係を築く工場と協力し、一部の原料や生機を備蓄などし、対応している。

 欧米輸出は、大手カジュアルブランド向けのパンツ地が急拡大している。日本と海外の東レグループで連携する案件で、TICHはベトナム生産の管理や開発を担当。このパンツ地を採用した製品の売れ行きが良いことから、同顧客との取り組みはさらに増える見通しだ。

 今期は、内販ではこれまでの種まきを確実に刈り取りながら、「エボトゥルースのシルク調生地を武器に、新規開拓を図っていく」。主力の日系大手SPAや輸出にも注力し、過去最高益の更新を目指す。