ごえんぼう

2021年04月21日 (水曜日)

 スタイレム瀧定大阪によると、海外のバイヤーから「デジタル、リモートにはもう飽きた」との声が聞かれるようになってきたという▼新型コロナ禍で展示会や商談など提案機会の多くがリモート化された。世界的な生地見本市もリアル展を取りやめてデジタル展のみの開催とし、個社の顧客提案にもリモートが数多く採用されている▼その反動が冒頭の言葉だ。「生地は直接目で見て触らないと良しあしが判断できない」とされてきた。糸や最終製品にも同じことは言えるのだろうが、生地の良しあしはやはり視覚と触覚で判断されるもので、デジタルだけでは伝え切れない▼スタイレム瀧定大阪は、生地見本を取引先に送った上で、リモートで詳細情報を伝え、商談するという手法を積極化しており、似た動きは他社にも広がっている。店頭だけでなく、川中でもリアルとリモートの融合が進む。バイヤーを飽きさせてはならない。