伊藤忠・帝人・日揮ＨＤ／ポリエステルケミカルリサイクル技術で共同協議書締結

2021年04月22日 （木曜日）

　伊藤忠商事、帝人、日揮ホールディングス（ＨＤ）の3社はこのほど、廃棄されるポリエステル繊維製品からポリエステルをケミカルリサイクルする技術のライセンス事業に向けた共同協議書を締結した。

　帝人のポリエステルケミカルリサイクル技術、グローバルにエンジニアリング事業を展開する日揮ＨＤの知見、伊藤忠の持つ繊維業界の幅広いネットワークを活用する。その上で今後、「廃棄されるポリエステル繊維製品を原料としたポリエステルのケミカルリサイクル技術の国内外へのライセンス展開や、コスト効率に優れたケミカルリサイクルシステムの構築を検討する」としている。

　帝人は繊維製品を原料としたポリエステルケミカルリサイクル技術を用いた大規模プラントを操業するなど同技術を世界に先駆けて実用化、グローバルに事業展開している。

　日揮ＨＤは昨今、環境配慮型のプラント建設や環境関連技術のビジネス化に注力中。

　伊藤忠は２０１９年に繊維製品の大量廃棄問題の解決を目指す「レニュー」プロジェクトを立ち上げるなど環境配慮事業に力を入れてきた。

　3社の今回の共同協議書締結により、「繊維製品の大量廃棄問題に対する有効な解決手段のさらなる拡大を目指す」考え。