繊維ニュース

三陽商会 婦人服21秋冬企画/MDバランスを再構築/ジャケット、スーツ拡充

2021年04月23日 (金曜日)

 三陽商会が展開する婦人服「ポール・スチュアート」「エポカ」は、ブランドの強みにフォーカスした企画を21秋冬シーズンに打ち出す。今春夏は新常態を意識したカジュアルウエアを強化したが、顧客は緊張感のあるスタイルを求めていた。ポール・スチュアートではジャケットやスーツ、エポカではエレガントなニットウエアを改めて展開する。

 両ブランドとも、上質なカジュアルウエアを企画の主力に据えてきたが、想定以上にジャケットやスーツ、ニットウエアの要望が多かった。ポール・スチュアートの担当者は「上質なコレクションラインの構成比を25%から、今季は40%に高める。ジャージー素材のセットアップを減らし、インポート素材のテーラードジャケット増やす」と話す。

 今春夏の反省を含め、顧客が求める商品を具現化する。自社のメンバーシップ会員からリアルな意見を集めるほか、雑誌社と組んだ共同開発コートを提案する予定。

 その一方、家庭洗濯ができるジャケットやモダンな色柄のプリントワンピースなど、機能性や顧客の嗜好(しこう)を重視した。需要が続くと予測するテレワーク対応では、ブラウスのセットアップやニットウエアを軸にしたスタイリングを差し込む。

 エポカは、エレガントなニットウエアで構成する“ラ・マリア”シリーズを21秋冬の軸に据えた。立体的なシルエットや素材感にこだわった商品を展開していく。ニットドレスで8万6900円という価格になる。軽快なウールロングコートを定番商品として訴求する。高単価の日本製ウールコートを提案することで「普遍的なベーシックウエアを定着させる」とした。

 今春夏の商況について、エポカの担当者は「セレモニー機会の減少でワンピースなどの需要は減ると想定していた。しかし、今年は入卒式が実施され、安心感のあるエポカの商品が求められた」と説明する。