ユニチカトレ―ディング/コロナ後にらみ新提案打ち出す/在宅狙い「テトラフレックス」「フィッタス―CR」

2021年04月28日 (水曜日)

 ユニチカトレ―ディングは2021年度のユニフォーム事業で、新たに開発したストレッチ「テトラフレックス」、再帰反射「サンダーブラック」などによる新規提案を通じ、新型コロナウイルス禍で変容する社会、働き方にマッチしたプロモート素材群を重点的に投入し10%(数量ベース、前年比)の拡販を計画する。

 21年度はアフターコロナを見据えた開発・販促に取り組むため、“働き方・社会”“地球環境“安全・安心”をコンセプトに掲げる。

 テレワークの浸透を踏まえ、ビジネスパーソンが在宅でも仕事をしやすいスーツのフォーマル感とユニフォームの快適性、耐久性を両立させた新タイプのストレッチ織物「テトラフレックス」を開発した。

 女性向けには、適度なストレッチ性、優れた仕立て映え、イージーケア性が特徴のポリエステルトリコット「フィッタス―CR」を新たに開発。いずれも22春夏から販売を開始する。

 巣ごもり需要に伴い増大するランチやディナーの宅配にも注目。ウーバーイーツのような宅配スタッフ向けにシキボウの清潔加工を施したノンコート透湿防水織物「タフレックス」を打ち出す。

 夜間の安全性を引き上げるため、再帰反射「サンダーブラック」を合わせて提案している。黒い再帰反射素材を求めるニーズに応えて開発した新素材で、従来品に比べ再帰反射性能を3倍強に引き上げた。

 SDGsへはAナイロン11「キャストロン」などのバイオマス素材、B再生ポリエステル「エコフレンドリー」、Cマイクロプラスチック対策の起毛品「エアーホールド」、Dフッ素フリーの撥水加工――といった4タイプをラインアップし、ユーザーニーズに沿って企画を組み立てる。

 シキボウと繊維事業で協業していくことを表明しており、ユニフォーム分野では臭い対策を求めるニーズに対応し、シキボウの抗ウイルス加工「フルテクト」を複合したEFウエア用高密度織物を投入。複重層糸「パルパー」にはシキボウの液アン加工で防縮・防シワ性能、ソフトな風合い、光沢感を持たせた。