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営業利益は17%増/東洋紡 3月期

2021年05月11日 (火曜日)

 東洋紡の2021年3月期連結決算は売上高3374億円(前期比0・6%減)、営業利益266億円(16・9%増)、経常利益207億円(14・8%増)、純利益42億円(69・5%減)と営業増益を達成したものの、前年の受取保険金(106億円)がなくなったことなどで、純利益が大幅減となった。

 当期は主力のフィルム・機能マテリアルで20・2%の増収、37・3%の営業増益を確保したものの、モビリティが減収となり営業損失が拡大、生活・環境が減収減益となった。

 モビリティのエアバッグは下半期以降、需要回復が見られたものの、上半期までの自動車減産の影響をカバーしきれなかったほか原料逼迫などで苦戦継続となった。

 生活・環境では、衛材用ポリエステル短繊維、寝具向け「ブレスエアー」が堅調だった一方、スーパー繊維「ツヌーガ」は工場用安全手袋向けの販売が苦戦に転じた。衣料繊維事業はスポーツ、インナー、アクリル「エクスラン」などで総じて苦戦を強いられた。

 中期経営計画の最終年度となる21年度は売上高3600億円、営業利益270億円、経常利益220億円、純利益115億円を見込んでおり、中計に掲げた営業利益目標300億円は未達にとどまる見通し。