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帝人/コロナ前を超える見通しに/マテリアルは大幅回復

2021年05月13日 (木曜日)

 帝人は今期(22年3月期)、売り上げ、利益とも新型コロナウイルス禍前の20年3月期を上回る見込みで、連結売上高8700億円(前年比4・0%増)、営業利益600億円(同9・2%増)、経常利益600億円(同11・8%増)、純利益350億円(前期は66億円の損失)を予想する。マテリアル事業が大きく回復するほか、ヘルスケア事業やIT事業も引き続き堅調に推移する。繊維・製品事業はガウンなど医療用防護具の反動がある中で、コスト構造改革による基礎収益力向上に取り組む。

 中期計画2年目に当たる今期は成長投資を継続し、成長基盤確立に向けて取り組む。自動車用途を中心とした需要の回復や大型投資効果などにより、利益は各段階とも2年前の水準を上回る見通し。

 マテリアル事業は売上高3400億円(前年比14・5%増)、営業利益110億円(前年の11倍)と大幅増益を計画する。炭素繊維は回復に時間がかかるとみるが、その他の事業は大きく回復させる。アラミド繊維は自動車向けを中心に販売量が回復するほか、のれん償却が前期で終了したことで約10億円の増益効果を見込む。

 繊維・製品は、売上高2650億円(同15・8%減)、営業利益70億円(同60・0%減)と減収減益を予想する。前期に好調だった医療用防護具の反動が出る中で、比例費の圧縮や製品ポートフォリオの見直しなどに取り組む。自動車関連や感染予防関連、水処理膜向けポリエステル短繊維などは引き続き拡大を狙う。テキスタイル・製品はまだ新型コロナ禍の影響が残るものの、スポーツ・アウトドアや在宅関連などを伸ばす。