日系生地商4社/武漢で合同展開く/新興“漢派”の開拓狙う

2021年05月14日 (金曜日)

 【上海支局】サンウェル、双日ファッション、植山織物、桑村繊維の生地商社4社は12、13日の2日間、湖北省武漢市内で合同展を開いた。“漢派”と呼ばれる地元の新興ブランドを開拓するのが目的。地場ブランドのほか、生機メーカーや縫製工場関係者などが来場した。

 両日とも来場者数は低調だったが、新規顧客を中心に地場ブランドが来場した。2日目午前中に会場を訪れた地元メンズブランド関係者は、「サンウェルの備蓄品を使っている。同社との取り組みをもっと深めたいと思い、(合同展に)来た」と話した。

 4社は事前に武漢紡織行業協会とコンタクトを取り、同協会の100社強の会員企業に同展を告知した。60社余りが来場の意向を示したと言う。

 武漢は、1100万人の人口を持つ中部エリアを代表する都市で、新型コロナウイルスの発祥地だ。昨年1月末から都市封鎖が採られ、工場や小売りなどが大きな影響を受けたが、その後感染拡大を抑え、工場は6月から、小売りも10月ごろからほぼ正常化している。

 繊維のサプライチェーンが整い、以前から“漢派”と呼ばれる地場ブランドが存在するが、全国的に影響力を持つところはまだない。一方、近年はデザイナーブランドやネット通販ブランドなどの新興ブランドが増えている。4社は、こうした新興の高級ゾーンを手掛けるブランドの開拓を狙っている。

 日系繊維企業が、内陸都市で、合同で展示会を開くのは初めてとみられる。内陸都市では経済成長に伴い、新しいブランドが生まれており、今後重要な市場になる可能性がある。

 4社は、3月末から北京、杭州、広州、深センで合同展を開いてきた。19、20日には上海で開催する。