減収減益、繊維が苦戦/東洋紡STC 3月期単体

2021年05月20日 (木曜日)

 東洋紡STCの2021年3月期単体決算は、売上高738億8400万円(前期比12・9%減)、営業利益9億1200万円(46・3%減)、経常利益5億9300万円(64・3%減)の減収大幅減益となった。

 繊維部門は売上高205億2200万円(26・9%減)。スポーツアパレル、インナー、ユニフォーム、中東の4部門で減収を強いられた。

 高機能材部門は売上高533億6200万円(6%減)。海外フイルムが「コスモシャインSRF」の好調で増収となったほか、ディスポーザブル医療商材の受注増でメディカルが増収増益。一方、国内フィルム、エンジアリングプラスチック、機能繊維の輸出、VOC処理装置の輸出は減収となった。

 今期は売上高770億円、営業利益8億円、経常利益8億円を見込む。21年度から収益認識に関する会計基準を適用するものの、従来の方法による売上高予想を開示する。