TOKYO BASE執行役員 中国事業本部長 高木克氏に聞く/日本の「ドメブラ」受ける/本物志向の高まりで

2021年05月24日 (月曜日)

 メンズ中心のセレクトショップ「ステュディオス」を展開するTOKYO BASE中国事業は、2022年1月期の純損益が黒字転換する見通しだ。本物志向の高まりで、高感度の日本ブランドが受けている。執行役員・中国事業本部長で、中国法人、東百国際貿易〈上海〉総経理の高木克氏に、事業の現状や計画を聞いた。(上海支局)

  ――中国大陸で出店攻勢を掛けている。

 19年8月に上海で「ステュディオス」のハイエンド業態「ステュディオストウキョウ」を初出店した。これを皮切りに、上海、深セン、北京、成都、武漢、寧波で、ステュディオストウキョウ、ステュディオス、自社ブランドの「パブリックトウキョウ」「ユナイテッドトウキョウ」と、「ヨウジヤマモト」の五つの業態を出店した。現在、12店を運営している。年内に杭州、広州の新規都市も含め、計8店を出店する。

  ――売り上げの状況は。

 各店とも順調に伸びている。上海1号店のオープン初日売上高は1千万円だったが、北京で先日オープンしたステュディオスは約1900万円で、過去最高を更新した。

  ――ネット通販は。

 これまでストリートファッションを取り扱うアプリ「得物」で、テストしてきた。今年はアリババのネット通販サイト「天猫(Tモール)」に、パブリックトウキョウとユナイテッドトウキョウを出店する。SNS「微信(ウィーチャット)」のミニプログラムでも、ステュディオスを加えた3業態を展開していく。

 ――好調の要因は。

 日本の高感度なドメスティックブランドが求められていることがある。こうしたブランドを中国で一番多く扱っているのが当社だ。

 これまでの展開で、80、90年代生まれの富裕層やホワイトカラーの消費者は、本物志向が強いことが分かった。こうした層が求めるブランドが、中国にはこれまで余りなかった。われわれが扱うブランドは、日本縫製で独創性があり、高く評価されている。

  ――日本と同様、営業力の高さも武器だ。

 当社の販売員は、海外留学帰りなどの教育レベルの高い人材ばかりで、顧客と対等に話ができる。売り上げに応じた成果報酬でモチベーションのアップを図っている。トップ人材の収入は、業界最高レベル。顧客との信頼関係を重視しており、優秀な販売員には多くのファンがついている。