繊維ニュース

この人に聞く/東洋紡STC スポーツ事業部長兼ゴルフスポーツグループマネジャー 川端 圭二 氏/強みのニットに集中

2021年06月07日 (月曜日)

 東洋紡STCは4月1日付けで、これまでの4事業部からスクール事業部を加えた5事業部体制に再編する組織改正を行った。同日付でスポーツ事業部長に就任した川端圭二氏にスポーツ事業における再編の狙い、近況を聞いた。

  ――組織再編で変わったことは。

 アウトドアスポーツグループが輸出織物事業部に移り、代わりにシャツグループが当事業部に移管されました。アウトドアは輸出が多いため、中東輸出と合体させた方が効果的です。一方、シャツのニット化が進んでいるため、ニットに強みをもつ当部で共に取り組んだ方が競争力を発揮できると考えました。

  ――昨年度の状況は。

 後半で新型コロナウイルス禍の影響を受け、2020年度トータルは苦戦になりました。われわれが扱っているのは生活必需品ではなくベターゾーン向けのいいものですから、この春も影響が残っています。

  ――21年度をどう見る。

 上半期は新型コロナ禍の影響が残り、前年並みかちょっとしんどいのではと見ています。下半期は今後の売れ行き次第ですが、この間の巣ごもりの反動で一気に市場が盛り上がることを期待しています。21年度は下半期で挽回させるための策を講じていきます。

  ――具体的には。

 当部としては、強みのニットにもっと磨きをかけていきます。パートナーとしてしっかり取り組める客先との連携を改めて強化し、じっくり作り込んでいくスタイルを徹底します。

  ――戦略素材に位置付けるのは。

 ニーズが高まっているPET再生ポリエステル「エコールクラブ」や部分バイオポリエステル「エコールクラブバイオ」、生分解性「ダース」といった環境配慮型素材を多用する企画提案を強化しています。

 加えて「スクラムテック」に期待しています。弾性糸を編み込んだハイゲージのポリエステルニットで、圧倒的な軽量感をPRしジャケットやドレスシャツを含むゾーンを掘り起こします。

 ドレスシャツ向けの販売が好調な高機能ニットシャツ地「Zシャツ」、「Eシャツ」の販売は21年度も順調に増えていくでしょう。

  ――OEMビジネスの近況は。

 21春夏向けは20~30%の増販で着地できそうです。海外工場ではテキスタイル、縫製共にフル操業を維持していますが7月以降、布帛ドレスシャツの縫製が多少、苦しくなってくるかもしれません。22春夏向けの商談はこれからになりますが、特に懸念材料はありません。