鈴木靴下/米ぬか生地に新たな機能/靴下以外の商品開発も
2021年06月09日 (水曜日)
靴下製造卸の鈴木靴下(奈良県三宅町)が開発した米ぬか由来の成分を含む糸で編んだ生地に汗と加齢臭の消臭機能と抗酸化作用があることが検査機関のテストで分かった。同社は新たな機能性が証明されたことを受け、既存の製品での機能のアピール強化や肌着といった靴下以外のアイテムの開発にも力を入れる。
米ぬか成分を練り込んだレーヨン30%・ナイロン混糸のリブ編み地をボーケン品質評価機構が試験したところ、6月上旬に汗臭の元となるアンモニア、酢酸、イソ吉草酸、加齢臭の成分のノネナールで高い消臭効果が確認された。
抗酸化作用は5月に大原パラヂウム化学(京都市)が靴下で効果を確認した。シャツや肌着の黄ばみは皮脂汚れが空気に触れて酸化することで起こるため、抗酸化作用によって生地についた皮脂の酸化が抑制され生地の黄ばみにくさをアピールできるようになる。肌への美容面でのプラス効果も期待できるという。
鈴木靴下はこの米ぬか成分を含む糸を2006年に紡績と共同で開発、メディアに度々取り上げられたことで、同社の“米ぬか”シリーズは看板商品となっている。これまでは保湿機能やUVカット機能をメインにアピールしてきたが今回、新たに証明された機能も強みに、既存商品の販促を強める。同時に新たな足回り商品や紳士肌着、ポロシャツといった新たなアイテムの開発も検討する。
鈴木和夫社長は「今回の試験では繊維の専門家も驚くほどの効能が確認できた」とし、「今後、今以上に幅広い用途で米ぬか繊維の可能性を模索していきたい」と話す。




