繊維ニュース

20年の国内衣類市場/輸入浸透率97・9%に/国産が8200万点を切る

2021年06月11日 (金曜日)

 2020年の国内衣類市場での輸入浸透率(数量ベース)は、前年から0・1ポイント低下の97・9%となった。輸入数量は前年から10・4%も減少し、国内生産数量も6・4%減の8179万点と大きく落ち込んだ。国産の数量は19年に9千万点を割り込んだが、その1年後には早くも8千万点のラインに迫っている。

 国産8179万点に輸入34億9903万点を加え、輸出803万点を差し引いた国内供給量は10・3%減の35億7280万点だった。

 衣類の輸入浸透率は、日本繊維輸入組合が経済産業省の「生産動態統計」と財務省の「貿易統計」を基に算出し、毎年公表している。1991年には51・8%だった輸入浸透率は、2000年に85・5%まで上昇し、03年には90%を超えた。その後も緩やかな上昇を続けた結果、近年は「衣類の98%は輸入で、国産はわずか2%」という認識が繊維業界に定着していた。

 この30年間で縫製地の海外シフトが急速に進み、国内生産が縮小の一途をたどっている。国産の数量が減少するペースをみると、今後は輸入浸透率が一気に上昇する可能性もある。

 金額ベースの衣類輸入浸透率は、最新の統計である18年は79・0%となっており、8割のラインに近付いている。