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東洋紡STC/綿100%で高機能・サステ/資材・アウター・寝装へも拡幅

2021年06月16日 (水曜日)

 東洋紡STCのマテリアル事業部は22春夏向けのインナー・肌着素材で、高機能とサステイナブルを両立させた綿100%素材を前面に商戦に臨んでいる。オーガニックコットンで開発した吸汗速乾「爽快コット―O」、消臭「デオドランーO」を打ち出し拡販を目指す。

 2020年度は新型コロナウイルス禍の影響で苦戦を強いられたものの、下半期に入り21春夏向けのデリバリーから業績は回復基調に転じたという。

 22年度については、ワクチン接種の浸透などに伴い新型コロナ禍が徐々に収束に向かうにつれて、生活者の購買意欲も回復。21年度は「19年度並みの販売量に回復させられる」(宮崎勝浩マテリアル事業部長)との手応えを示す。

 爽快コット―OやデオドランーOのような高機能とサステイナブルが持ち味の素材群を充実させる一環として、既存素材よりも効果を発揮する範囲を広げた抗菌素材の開発を急いでおり、22春夏商戦からの販売を目指している。

 オーガニックコットンと再生ポリエステル「エコールクラブ」をミックスした「マナードEC」の開発にも取り組んでいる。

 台湾メーカーから調達する再生ナイロン「ループロン」で2ウエートリコットの開発を進めており、サステイナブルへの引き合いに対応し21秋冬から販売を開始する。

 安心、安全を求めるニーズの高まりには、抗ウイルス性能を持たせた後加工「ナノバリアー」、アクリレート「ヴァイアブロック」を打ち出す。

 同社は主戦場をインナー・肌着に置くものの、生活資材やアウター、寝装・寝具へも販路を広げていくため、4月1日付の組織改正でインナー事業部をマテリアル事業部へと改称した。

 既にマスク向け不織布の販売を本格化させるため、入善工場(富山県入善町)でヴァイアブロック30%、ポリエステル短繊維70%によるサーマルボンド不織布を量産。グループ総合展に来場した資材志向を強めつつあるアパレルへの売り込みに力を入れている。