「ITMAアジア+CITME2020」/欧州機械・部品メーカーの出展内容

2021年06月18日 (金曜日)

 12~16日まで上海市内で開かれた国際繊維機械見本市「ITMAアジア+CITME2020」の欧州機械・部品メーカー出展者は、中国でも圧倒的ポジションを築く各カテゴリーの新製品を訴求した。

〈イテマ〉

 産業資材用途が主力の織機「ヘラクレス」と、デニム用レピア織機「R9500ー2デニム」をアピールした。

 ヘラクレスは、農業用織物やコーティング織物、コンベアベルトなど幅広い用途で使うことができ、特に高張力織物の生産に適している。2年前に買収したパンター社の製品だ。

 R9500―2デニムは、生地左端の捨て耳を不要とすることで、糸のロスを削減する。主要部品と潤滑システムの最適化により、省エネも実現している。

〈ストーブリ〉

 目玉の新製品は中国生産の2機種。一つはカム機「1551型e32アンダーモーション」、もう一つはドビー「3018型 ヘッドモデル」。両機の実機には多くの人が集まっていた。

 準備機では自動ドローイング機「サファイア S40」を出展、アゼ取り工程を省略できるなど省人化などの機能を訴求した。2668口・TC8型コントローラーを搭載した「LXM型電子ジャカード」もアピールした。

〈エリコン〉

 延伸仮撚機、ギア定量ポンプや紡糸、不織布生産の最新設備とソリューションを出展した。「DTY eAFK Evo」は、新開発の冷却装置を採用し、空調使用を抑えることができる省エネタイプの延伸仮撚機だ。生産効率も既存機種の3割強向上している。

 「ウィングス POY」は、POY(半延伸糸)の生産効率を高めた紡糸機。小型化を図り、作業員1人で操作ができることを訴求した。