ユニチカトレーディング/在宅狙いで「フィッタス―CR」/宅配ワーカーに「タフレックス」清潔加工

2021年06月24日 (木曜日)

 ユニチカトレーディングはオフィス・サービスユニフォーム事業で、2021年度はアフターコロナをにらんだ開発・販促に重点的に取り組む。新たに開発した「フィッタス―CR」、清潔加工を施した「タフレックス」などを投入し拡販を目指す。

 同社は21年度も引き続き市況は厳しいまま推移するとみており、アフターコロナを見据えた新企画、新素材でマーケットを掘り起こす。

 今後もテレワークの浸透が見込まれることから、女性向けに仕立て映えや着用快適性、イージーケア性を持たせたトリコット、フィッタスーCRを新たに開発。22春夏から売り込んでいく。

 男性向けには、4ウエーにストレッチするポリエステル・裏綿織物「テトラフレックス」を開発した。イージーケア性や季節を問わない快適性を持たせたという。

 巣ごもり需要の増大に伴いランチやディナーを宅配するワーカーが増えており、このゾーンをターゲットにノンコート透湿防水織物「タフレックス」を打ち出す。安全、衛生への配慮が欠かせないため、シキボウの清潔加工を施した。

 SDGs(持続可能な開発目標)を求めるニーズには、ナイロン11「キャストロン」などのバイオマス素材、再生ポリエステル「エコフレンドリー」、バイオ由来原料をミックスしたデュポングループとの共同開発品「パルパーソロナ」、マイクロプラスチック対策の起毛品「エアーホールド」、フッ素フリーの撥水(はっすい)加工――といった豊富な商品ラインを組み合わせユーザーニーズにきめ細かく対応する。

 先にシキボウと繊維事業で協業していくことを表明。ユニフォーム分野では臭い対策への要望に対応し、シキボウの抗ウイルス加工「フルテクト」を複合した電動ファン(EF)付ウエア用高密度織物や複重層糸「パルパー」にはシキボウの液アン加工で防縮・防シワ性能、ソフトな風合いを持たせた素材を開発した。