明石SUC/岡山大とAI採寸で共同研究/中国銀行含む地方創生の協定で

2021年06月25日 (金曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニー(SUC)は人工知能(AI)を活用した採寸で、岡山大学と共同研究を開始した。テーマは、制服サイズの決定に対する採寸データの有効活用。中国銀行が同大と2月に締結した地方創生の協定による、初の共同研究のマッチング案件として進められる。

 同社は今春、スマートフォンで撮影した画像や手採寸の数値などを組み合わせてサイズを測定する「明石インテリジェンス採寸」で、多くの学校から採用を得た。長年蓄積してきた採寸データも活用し、来春に向けて生徒の成長を見越したサイズ提案を強化してきた。

 新型コロナウイルス禍で非接触の採寸が求められる中、中国銀行から同大の最先端のAI研究などについて紹介を受けたことで、共同研究に至った。

 明石SUCと同大にとって、制服サイズの決定に対する採寸データの有効活用は初の研究テーマとなる。次のステップとして、同大のAIを活用した「制服注文アプリ」の開発を視野に入れる。

 中国銀行と同大が締結したのは「地方創生SDGsによる未来共創に関する協定書」(おかやま未来共創アライアンス)。AI、モノをインターネットにつなげるIoT、セキュリティーなどに関する知見を持つ同大と、地元企業とのマッチングに取り組んでいる。