ダイヤテックス 「パイオランテープ」/バイオマスタイプに一新/1200トンのCO2排出削減

2021年06月30日 (水曜日)

 三菱ケミカルの子会社であるダイヤテックス(東京都千代田区)は1981年に世界で初めて開発したポリエチレンクロス養生用テープ「パイオランテープ」を21年度からバイオマスプラスチックを使用した新タイプにリニューアルする。リニューアルは40年ぶり。

 養生用テープは仮固定して奇麗に剥がせる、手で簡単に切ることができ作業性に優れるといった特徴から産業、日常を問わず多くのシーンで活用されている。

 一方、基材に粘着剤が塗布された複合品のため、リサイクルがしにくく使用後は主に焼却廃棄されていた。

 今回、基材の一部にバイオマスプラスチックを使用することで、CO2排出削減や石油資源への依存度低減に貢献できる製品へのリニューアルを決めた。バイオマス度10%以上の環境貢献型商品として今夏までにバイオマスマークの認定を取得する予定。

 同社が年間で約3千万平方メートルを生産・販売する同テープを全てリニューアルすることで約1200トンのCO2の排出削減を見込めると言う。これは樹齢40年の杉の木約50万本が1年間で吸収するCO2の量に相当する。