特集 オフィス&サービスウエア21秋冬(5)/21秋冬の主力商品

2021年07月02日 (金曜日)

〈ジョア/高級感と華やかさを〉

 ジョアは、グレード感のある上質さや洗練されたトレンド性などを重視した「華やぎコンシェルジュ」で、凹凸感のある生地に大柄チェックが特徴の「マトラッセ」シリーズを打ち出す。

 かすり糸、ラメ糸で高級感や華やかな印象を演出したほか、ブークレ糸で立体感のある風合いに仕上げた。

《イチ押しシリーズ》

「華やぎコンシェルジュ」

マトラッセシリーズ

ジャケット(ポリエステル100%、ネービー・アイボリー)41800円、ワンピース(ポリエステル95%・アクリル3%・ナイロン1%・キュプラ1%、同)35750円、ベスト(同、ネービー)26180円、スカート(同)19580円、スカート(ポリエステル100%=抗ウイルス生地、ネービー)15950円

《展示会スケジュール》

東京:7月1~30日 東京オフィスショールーム 

※内覧会形式の予約制

〈フォーク/多様化するターゲットに対応〉

 多様化するターゲット、着用者が自分らしく輝く服をコンセプトにした「NUOVO」(ヌーヴォ)。デザインだけでなく着心地やシワのなりにくさで手入れも簡単な動きやすさが特長。

 FV36401シリーズは、前部分は布帛でキッチリとした印象を与えながら、背中部分にニットを使うことで柔らかく、着心地を良くした。さらに伸びもあるので食後も楽に着用できる。スマートフォンが落ちにくいように外側には大きなポケットを付けた。サイドベンツがあるためポケットに物を入れても裾がきつくなる心配がない。

《イチ押しシリーズ》

 「NUOVO」FV36401シリーズ

 ベスト(ポリエステル100%。ネービー、チャコールグレー)1万6500円。

〈神馬本店/コーディネートの幅を拡大〉

 神馬本店は接客向け「シャンナーレ」の「カラーセレクト+(プラス)」シリーズで、タックブラウスとネービーの新色を追加する。コーディネートの幅を広げることで、より多様な業種や職種のニーズに対応する。

 20秋冬に投入した同シリーズは、ポケットフラップを付け替えることでイメージを簡単に変えることができる。

 着こなしのバリエーション拡充に加え、モデルチェンジ回数の削減など生産量を最適化できる点などもアピール。SDGs(持続可能な開発目標)の対応につなげる。

 ジャケットなどではポリエステル100%のうち再生PETを4割使用し、地球環境に配慮した取り組みを強めている。

《イチ押しシリーズ》

「シャンナーレ」

カラーセレクト+(プラス)シリーズ

タックブラウス(ポリエステル100%、ネービー・グレー・アイボリー・ブラック)、ノーカラージャケット(同=再生PET40%使用、ネービー)、ワンピース(同)、スカート(同)、パンツ(同)いずれも価格未定

〈チクマ/新ベーシックスーツ提案〉

 チクマは、オフィスから営業、接客と幅広い職場を網羅し、着心地と機能性にこだわったレディースワークウエアブランド「ALPHA PIER」(アルファピア)から「AR4012」シリーズを展開する。

 植物由来原料を一部に使用した帝人「ソロテックス クレアータ」を使用した高いストレッチ性を持つ生地に、抗ウイルス・抗菌加工「ケミタックV」を施し、毎日の安心をサポートする。マスクの収納を考慮し、ポケットの袋地にも抗ウイルス加工「クレンゼ」加工を施した生地を使用した。繊細なストライプ柄で優しさとモード感を演出し、多彩なアイテム展開で新しいベーシックスーツを提案する。

《イチ押しシリーズ》

 「ALPHA PIER」AR4012シリーズ

 ジャケット(複合繊維〈ポリエステル〉96%、ポリエステル3%、ナイロン1%。ネービー/ストライプ、ブラック/ストライプ)2万9700円。ベスト(同)1万9250円、スカート(同)Aライン1万4300円、マーメイド1万5400円。パンツ(同)1万9800円。

〈アイトス/着心地と仕立て映えを両立〉

 アイトスは「Pieds」(ピエ)から、シワになりにくいツイストニット・ニュアンスニットスーツ、「8600・8610」シリーズを投入する。

 ニットの伸びやかな着心地で動きやすい仕様ながら、適度な張りとコシがある生地を使用したことで仕立て映えにもこだわった。端正な無地と表情豊かな杢(もく)調の2タイプをそろえている。

《イチ押しシリーズ》

「Pieds」

ツイストニット・ニュアンスニットスーツ 8600・8610シリーズ

ジャケット(ポリエステル100%、ネービー・ブラック)25300円、ベスト(同)14300円、タイトスカート(同)10780円、フレアースカート(同)同、パンツ(同)17600円

《展示会スケジュール》

東京:7月6~9日 浅草橋ヒューリックカンファレンス

今治:7月14日 みなと交流センターはーばりー

※すべて予約制

〈セロリー/「空気のような着心地」を〉

 セロリーの「エアフォート」シリーズは、ウール調の上質な起毛素材で柔らかな風合いとストレッチ性を持つスーツスタイル。「空気のような着心地」に仕上げている。

 抗ウイルスなどの機能を持つハイブリッド触媒「ティオティオプレミアム」加工で、清潔・衛生のニーズにも対応した。

 働く環境、価値観、年齢層の変化に伴い、ジャケットではシングルとダブル、パンツではテーパードとワイドを用意するなど商品構成を充実させた。

《イチ押しシリーズ》

「セロリー」

エアフォートシリーズ

シングルジャケット(ポリエステル100%、ネービー)25000円、ダブルジャケット(同)26000円、ベスト(同)16000円、タイトスカート(同)12500円、Aラインスカート(同)同、テーパードパンツ(同)18000円、ワイドパンツ(同)同

〈ハネクトーン早川/上品でクラシカルな印象を醸す〉

 動きやすく快適な着心地でありながら、女性らしく美しいデザインを大切にした、接客シーンにふさわしいユニフォームブランド「カウンタービズ」。

 華やかで落ち着きのある、上品クラシカルな印象のチェック&ブラックシリーズは、ストレッチ性のある軽快な着心地や制菌などを備えた機能性も特長。袖口やタックのさりげない配色やパイピング使いの美しいデザインが接客シーンに映える。

《イチ押しシリーズ》

 ショートジャケット(ポリエステル100%。チェックグレー)3万円、同(ポリエステル99%、複合繊維1%。ブラック)2万8000円、ジャケット(同)2万9000円、ワンピース(ポリエステル100%。チェックグレー)3万2000円、同(ポリエステル99%、複合繊維1%。ブラック)3万円、ベスト(前身頃=ポリエステル100%、後身頃=ポリエステル99%、複合繊維1%。チェックグレー)1万9500円。

〈サーヴォ/環境配慮の再生ポリエステル採用〉

 サーヴォは、ブランド「グロウ」の消臭・制菌加工の「デオファクター」シリーズから、抗ウイルス・制菌・抗カビのデオファクターアンチウイルス加工をしたニット素材採用アイテムを発売。環境に配慮したリサイクルポリエステルも使用。きちんとしたクールで美しい仕立て映えをコンセプトに、基本パターンと仕様も一から見直し、ハリ、コシ、軽量感のあるハイゲージのニット素材を採用した。

《イチ押しシリーズ》

 ジャケット、ベスト、パンツ×2型、スカート×2型(ポリエステル100%内リサイクル糸48%。ネービー)。各予定。価格未定。

〈KAZEN WLD/職場環境対応で快適さサポート〉

 KAZEN WLDは、社員食堂や学生食堂から病院・介護施設など、給食事業の現場で求められる安全と安心、そして暑い職場環境に対応した快適をサポートする「KAZEN コントラクトフードサービスウェア」を展開。

 頭髪をすっぽり覆い隠すネット付きキャップや体毛防止加工袖を採用したシャツコートやコックシャツなど、異物混入防止を目的に頭髪や体毛から守るための具体的な仕様を盛り込んだ商品。衛生管理を実現する退色防止加工と高性能防汚加工のW加工を採用したキャップとエプロンもラインアップしている。

《イチ押しシリーズ》

 KAZEN コントラクトフードサービスウェア

 コックシャツ七分袖・APK215(ポリエステル80%・綿20%。ホワイト×サックス、ホワイト×ミントグリーン)4900円、シャツコート七分袖・APK205(同。ホワイト、ミントグリーン、クリーム)4600円、胸当てエプロン・594(ポリエステル100%、撥油SR加工・退色防止加工。ホワイト、サックス、ミントグリーン、ピンク、ベージュ)2500円、キャップ・APK481(同)同。

〈カーシーカシマ/楽な着心地、すっきりシルエット〉

 カーシーカシマはオフィスウエアカタログ「エンジョイ」から「マイフィットスーツ」を打ち出す。ベストやジャケットのウエストは、楽で締め付けがないにもかかわらず高めの位置に絞りがあるため上半身はすっきり。サステイナブルなオーガニックウールを使用。

 接客サービス向け「エンジョイ ノワール」からは「コンフォータブルスーツ」を展開。ワンランク上の身のこなしと優雅な所作を演出するボレロ風ジャケットとゆったりテーパードが新鮮なセットアップ。独自のパターンで屈んだり、腕を上げてもゆったりなのに細見えのワンピース。暑いときは涼しく、寒いときは暖かく一日中快適に過ごせる、クールマックスオールシーズンテクノロジー採用。

《イチ押しシリーズ》

 ノーカラージャケット、テーラードジャケット(ポリエステル70%、ウール30%。モカ、ネービーグレー)2万4200円、タイトスカート(同)1万4850円、セミフレアスカート(同)1万5400円、ベスト(ポリエステル70%、ウール30%。モカチェック、ネービーチェック、ブラックチェック)1万8150円、チェックベスト(同)1万8700円、

〈ボンマックス/7アイテムで多彩なコーディネート〉

 ボンマックスは、ファッション志向に応えるレディス・オフィスウエア「BONOFFICE」ロイヤルトラッドシリーズを流行、季節、快適性にこだわったアイテム新製品として投入する。

 多彩なコーディネートが可能な7アイテムで展開。ポリエステルに関わらず高級感あふれるウールのような素材を採用し、価格もリーズナブルに抑えた。

《イチ押しシリーズ》

 ジャケット(ポリエステル100%。グレー、ネービー)2万2550円、ベスト(同)1万4850円、同(ポリエステル98%、レーヨン2%。グレー×パープル、ネービー×パープル)1万6280円、パンツ(ポリエステル100%。グレー、ネービー)1万5950円、Aラインスカート(同)1万2650円、タイトスカート(同)同、プリーツスカート(ポリエステル98%、レーヨン2%。グレー×パープル、ネービー×パープル)1万3750円。

〈ヤギコーポレーション/「リラックススタイル」提案〉

 オフィスウエアカタログ「UNILADY(ユニレディ)」は、働く女性が心地よく過ごせる「リラックススタイル」を提案。暮らしの変化とともに働き方も変わってきた毎日に、“きちんと感”や“品のよさ”を大切にしながら、肩の凝らないラフな着心地、トレンド性、ワークを支える快適で安心な機能素材を採用する。

 U2120は、クラシカルエレガンスの世界観で、多面性と実用性を両立させたマルチフェイスシリーズ。2ウエーイストレッチの快適性と制菌効果のある「バリュー」加工を施した2重織り無地素材を採用。体形カバーを考慮した2種類のチェックベストやデザインカットソーとのコーディネートで、リモートを含む多彩なワークシーンに対応する。

《イチ押しシリーズ》

 「UNILADY」

U2120シリーズ

 ジャケット(複合繊維〈ポリエステル〉75%、ポリエステル25%。ネービー、ブラウン、ブラック)2万9700円、スカート(同)1万3200~1万3750円、キュロット(同)1万6500円、パンツ(同)1万8700円、ベスト(ポリエステル100%。ブラウン、グレー)、同(ポリエステル、毛各50%。ネービー、チャコールグレー)各2万900円。

〈明石スクールユニフォームカンパニー/幅広い体形をカバー〉

 明石スクールユニフォームカンパニーは「ルコックスポルティフ」で、従来のトリコットより軽さや防透性に優れたシルキートリコット使いの「UQW1053」シリーズを投入する。学生服部門で長年続けてきた、マスターパターンを二つ用意するダブルマスターを初採用。幅広い体形をカバーした商品供給を強める。

 Mサイズと併せて3Lに相当するELサイズを二つ目のマスターに設定。グレーディングの細分化によって大柄でも肩幅が狭いといった、より細かな個人差に対応する。

 ネック周りの窮屈さを軽減させる襟の仕様を採用したほか、アシンメトリーなフロントのデザインでアクセントを効かせ、袖カフスの配色にもこだわった。スポーツブランドならではの動きやすさや快適性だけでなく、上質感を感じさせるエレガントな商品に仕上げた。

《イチ押しシリーズ》

「ルコックスポルティフ」 

UQW1053シリーズ

ジャケット(ポリエステル100%、ホワイト×ネービー・ホワイト×ロゼ・ネービー×ロゼ・ロゼ×ネービー)8690円、パンツ=白(同、ホワイト)6600円、パンツ=カラー(同、ネービー・ロゼ)7150円

〈アルトコーポレーション/吸湿発熱繊維採用の軽防寒〉

 アルトコーポレーションは、ワークブランドとして、納入からショップまで幅広く展開しているブランド「アルファ・フォース」からAF218シリーズを打ち出す。体から発生する水分を利用して、熱エネルギーを生みだす吸湿発熱繊維の「コズミックス」を中わたに使用しているため、軽くても暖かくかさ高性に優れる。

 表地には撥水(はっすい)機能があり、急な雨や水仕事にも対応可能。デザインには機能的で動きやすい工夫を取り入れた。

《イチ押しシリーズ》

「アルファ・フォース」AF218シリーズ

 軽防寒(本体、中綿各ポリエステル100%。ネービー・ブラック・チャコール)1万3750円。

〈住商モンブラン/「従来の3倍伸びる」スクラブ〉

 住商モンブランは「MONTBLANC」(モンブラン)から、トリコットで「従来の3倍伸びる」生地を使用したハイパースクラブシリーズを投入する。

 腕の上げ下げに特化した3Dパターンも採用し、より良い着心地を追求することで看護現場の負担軽減につなげる。

 メンズとレディースをそろえ、特にレディースではホワイトやダークネービー、バーガンディー、ターコイズなど7色を投入してカラー展開も拡充。幅広い現場のニーズに対応する。

《イチ押しシリーズ》

「MONTBLANC」

ハイパースクラブシリーズ

女性用スクラブ(ポリエステル100%、ホワイト×ネービー、ホワイト×ターコイズ、ホワイト×バーガンディ、ダークネービー×バーガンディ、ダークネービー×ターコイズ、ターコイズ×ネービー、バーガンディ×ネービー)6270円、女性用パンツ(同、ホワイト、ダークネービー)5280円、男性用スクラブ(同、ホワイト×ネービー、ホワイト×ターコイズ、ダークネービー×ターコイズ、ターコイズ×ネービー)6820円、男性用パンツ(同、ホワイト、ダークネービー)5720円

〈名古屋市交通局/22年度後半に制服を更新/NUCがデザイン監修〉

 名古屋市交通局は、市営交通100周年に当たる2022年度の後半に向け、運輸、技術部門の職員4千人を対象とする制服リニューアルの準備を進めている。現行制服は1994年度に導入しており、四半世紀以上経過していることから見直しを決めた。デザインは日本ユニフォームセンター(NUC)が監修。

 制服リニューアルは、19年度に調査を開始。実際に制服を着用する運輸、技術両部門から各10人の職員で構成する検討チームを作り、労務課に事務局を設置。制服の機能性を向上させ、業務をより安全、快適に行えるようにするという観点から取り組んだ。検討の過程で全体の意見を確認する項目については、着用する職員全員にアンケート調査を行うなど、できるだけ多くの意見を取り入れことを心掛けた。

 対象となるアイテムは、運輸制服が制帽、上衣、ズボン、シャツ(長袖・半袖)、ベスト(女性)ネクタイ、外とう。技術制服は作業帽、上衣(冬・夏)、ズボン、アンダーシャツ、防寒作業衣。交通局らしさを継承しつつ、運輸、技術両制服共にネービーを基調とした“今日的な”デザインに仕上げることができた。

 着用開始に向け「これまで以上に誰からも信頼され、選ばれる交通局を目指す」と労務課の小林大志労務係長は意気込みを話す。