明石SUC・スクールスポーツ部/「デサント」累計2千校に/自社ブランドと2本柱で販促

2021年07月15日 (木曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニー(SUC)のスクールスポーツ部は今入学商戦、「デサント」ブランドの累計採用校数で2千校を突破した。昨春から販売を本格化させた自社ブランド「アスリッシュ」とともに、2本柱での販促を強めている。

 デサントでは今春、100校の新規採用を獲得。同ブランドのマークでは、学販向けということもあって、一般店頭向けなどで使用する「スピリットマーク」とは異なる「フィールドマーク」を採用してきたが、デサントとの調整を経て4月発売のモデルからスピリットマークに変更。認知度の向上が採用につながった。

 併せて、高いストレッチ性とブランド最軽量をうたう生地「デサントハイブリッド」の訴求も拡販に寄与した。デサントではLサイズ上衣で400グラム台のものが多かったが、同生地では360グラムの軽さを実現。防臭、ストレッチ性、吸水速乾性に優れた三つの素材を使用し、らせん状の分子構造でばねのようなしなやかさ、28ゲージのトリコットによる伸縮性でストレスフリーに仕上げた。

 1万数千円~1万5千円の範囲でグレードに合わせて3型をそろえた。マークや生地の変更と合わせて販促が奏功し、「デサントの採用には伸び代がある」(前田健太郎営業本部スクールスポーツ部長)とみている。

 アスリッシュは、「アスレチック」「スタイリッシュ」を組み合わせた今までにないテイストなどで評価され、昨春の販売本格化から2年で約70校の採用を獲得した。

 スポーツの上半期(1~6月)販売は、新型コロナウイルス禍の影響で昨年から遅れて計上した分を除外しても「例年通り増収で推移」した。水泳の授業を実施する地域が昨年より増え、水着の受注も持ち直した。