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トンボ・スポーツMD本部/21年6月期は10%超増収/新規200校超の採用獲得

2021年07月15日 (木曜日)

 トンボ・スポーツMD本部の2021年6月期売上高は、前期比10%超の増収となる見通しだ(前期56億円)。今入学商戦で200校超の新規採用校を獲得したほか、新型コロナウイルス禍で制服より洗いやすい体育着の通学が許可されたことで需要が増加した。

 河本光正執行役員スポーツMD本部長によると、新規採用200校の内訳は自社ブランド「ビクトリー」が6割、「ヨネックス」ブランドが4割。既存含めると全体では400校に納品し、サッカーやバレーボール、マーチング、チアリーディングなど部活関連も堅調に採用を得た。

 昇華転写プリントを施した商品は7割に達し、引き続き順調に採用が進んだ。同加工の商品が一般のスポーツ市場でも普及する中、学販においてもデザイン性や独自性が評価されつつある。

 同加工との組み合わせで売れ筋のウオームアップウエア「ピストレ」は、認知度の向上で採用が増加傾向にあり、今入学商戦の採用の3割を占めた。

 同商品に使用する独自の軽量ポリエステルニット「ピステックス」では、素材メーカーと協力して開発を強める。撥水(はっすい)、裏起毛、制電、寒冷地向け肉厚起毛のほか、19年には軽量性と吸汗速乾性能を高めたピステックス・ドライを加え5種類で訴求してきた。今後、SDGs(持続可能な開発目標)や新型コロナウイルス対策に向け、「環境配慮や抗ウイルス関連など付加価値を高めた開発を強化」する。

 来入学商戦に向けての販売も増加傾向を想定。3ラインを備えるトンボ倉吉工房スポーツ館(鳥取県倉吉市)で、1年延期していた1ラインの増設を今期中にも実施する。昇華転写プリントは、設備の稼働率向上で需要の増加に対応できるとみている。