三菱ケミカル/エコ製品のトレーサビリティー向上/DNPなどと実証試験

2021年08月27日 (金曜日)

 三菱ケミカルは大日本印刷(DNP)、産業廃棄物リサイクルのリファインバースグループと連携し、オランダ・サーキュライズの情報管理システムを活用。バイオマスやリサイクル原料の管理・追跡(トレーサビリティー)、ライフサイクルアセスメント(LCA)などの環境負荷の評価指標への対応を含めた透明性・信頼性の高いサプライチェーン構築に向けて9月末まで共同で実証試験を行うことを決めた。

 石油由来プラスチックの代替となるバイオマスやリサイクル原料などの持続可能な資源を活用していくためには、原材料の使用量などの管理、認証材料などのエビデンス管理が重要になる。各サプライヤーのCO2など温室効果ガス排出量の可視化や最終消費者への製品の環境配慮度の可視化も求められている。

 サーキュライズはパブリックブロックチェーンを利用し原料から最終製品までを追跡するサプライチェーン・トレーサビリティーシステムを開発している。

 3社は実証試験を通じバイオマスやリサイクル原料を使用した製品の高付加価値化やマスバランス方式による原料高度化に寄与するべく、高いトレーサビリティー精度を有するサプライチェーン構築の有用性を検証していく。