明石SUC/スクールバッグの開拓を/ICT教育の進展を視野に

2021年09月03日 (金曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニー(SUC)はスクールバッグで、ICT教育への対応なども視野に開拓する。性的少数者(LGBTQ)の人々への配慮などで制服のブレザー化が進展し「スクールバッグも一緒に刷新するケースが増えている」(江藤貴博スクール第一販売部長)ため、来春に向けて同商品の採用拡大に取り組む。

 公立中学校をメインターゲットとして、学校納入向けの新たなスクールバッグを7月に発表した。軽量性や、背中側に教科書入れを設けて体感重量を軽減する仕様などを追求。タブレットなどが入るクッション付き収納を備え、ICT教育のニーズに対応。電子機器を入れる収納は「マスト(必ず求められる仕様)になりつつある」と言う。

 機能が評価され、既に数校の採用を獲得。来春以降の本格採用を目指す。

 店頭商品は「デサント」の中高生向けスクールバッグで、売れ筋のスクエア型を中心に引き合いを得ている。昨夏投入した、ランドセルに代わる新たな小学生向け通学かばん「ラクリ」も実績ができつつある。

 同商品は新型コロナウイルス禍で店頭販売に影響を受けたが、大手ECモール「アマゾン」や「ビームスミニ」のオンラインショップなどで販売が増加。今後、同ブランドとの期間限定店などを通じて認知度向上を図る。

 同社は近年、制服採用校のうち2割からスクールバッグの採用も獲得し、今入学商戦でも堅調に引き合いを得た。来春に向け、教育現場のニーズを受けた企画で拡販する。