今治タオル工組/端材の再利用でタオル/クラボウ「ループラス」と連携

2021年09月06日 (月曜日)

 今治タオル工業組合(愛媛県今治市)はクラボウのアップサイクルシステム「ループラス」と連携し、タオルの製織時に発生する端材の“捨て耳”を活用した原糸を用いたタオルをこのほど作成した。

 このタオルは産地内で端材を回収、クラボウ安城工場での開繊・反毛を経て糸を作り、改めて産地内の組合傘下企業で製織したもの。

 サステイナビリティー性やSDGs(持続可能な開発目標)の中での環境保護への関心が社会的に高まる中、同工組は地球環境、教育、労働環境、パートナーシップの4分野13事業で幅広いCSR活動に取り組んでいる。

 今回の取り組みについて正岡裕志理事長は、「生産現場で発生する資源ロスを削減する方法を模索するもの」と話す。今後もループラスによるアップサイクルを活用した取り組みを発展させ、産地全体での循環型社会の実現を目指す。