生分解性リッド開発 大和製罐との共同で/三菱ケミカル「フォゼアス」

2021年09月09日 (木曜日)

 三菱ケミカルは大和製罐(東京都千代田区)との共同で三菱ケミカルの生分解性樹脂コンパウンド「フォゼアス」を使用する生分解性リッド(紙コップなどのフタ、写真)を開発した。

 リッドは一般的にポリスチレンなどの非生分解性プラスチックで製造されているが、両社は共同で材料開発・試作を重ね生分解性リッドの開発に至った。

 リッドにはホットドリンクにも対応できる耐熱性や飲み口のヒンジが切れないような柔軟性などが要求される。両社は素材の材料設計やリッドの形状設計の見直しを行うことで要求特性を充足するリッドの開発に成功した。

 この生分解性リッドは三菱ケミカルの生分解性樹脂「バイオPBS」を内側にラミネート加工した紙コップと組み合わせることで、紙コップとフタを分別することなくコンポスト設備で一緒に分解させることが可能になった。