中国・繊維アパレル企業の21年1~6月業績(8) 産業資材

2021年09月15日 (水曜日)

車両資材が軒並み好調

 産業資材15社の2021年1~6月業績は、車両資材が軒並み好調だった。新型コロナウイルス禍で前年同期に需要が急増したマスクや防護服向けの不織布を手掛けるメーカーは、価格急落を受け、苦戦した。

 電子関係の基盤向けなどのガラス繊維と、風力発電部材、リチウム電池を展開する中材科技は、売上高が94億元で前年同期に比べ22・8%増えた。純利益は、約2倍の19億元だった。うち、ガラス繊維事業の売上高は、40億元で37・8%増えた。

 タイヤコード用ナイロン66糸と、タイヤコードが主力の神馬実業は、売上高が52%増の63億元。純利益は9億7483万元で、24倍強になった。自動車市場の回復と、海外での自然災害や新型コロナ禍の影響で、ナイロン66関係の供給が世界的にタイトになったことが追い風になった。

 フロアカーペットや内装地、シートベルトなどの車両資材と、アパレル貿易を手掛ける申達は、純利益が2億2351万元で前年同期の赤字(純損失1億1190万元)から黒字に転換した。売上高は、12・7%増の55億元。

 産業資材用糸の海利得は、売上高が48%増の24億元、純利益が187・6%増の2億9158万元。うち、ポリエステル工業糸は35・5%増の9億6057万元、タイヤコード生地は87・7%増の5億4565万元、ポリエステルチップは1・2%増の1億9182万元だった。

 電力事業と医療用不織布を展開する福能は、売上高が58億元、純利益が9億4922万元元で、それぞれ58・1%、149・1%増えた。ただし医療用不織布は、純損失1887万元の赤字だった。

 マスク向けのメルトブロー不織布を手掛ける欣龍は、純利益が540万元で96・7%減った。売上高は36・3%減の5億181万元元だった。メルトブロー不織布の価格が大幅に下がったことが響いた。メルトブロー不織布の売上高は7543万元で、80・9%減った。

 中空糸膜の膜天膜科技は、純利益が9831万元と2・2倍になった。水質改善の政策の恩恵を受けた。(上海支局)