中国・繊維アパレル企業の21年1~6月業績(9) 織布・編み立て

2021年09月17日 (金曜日)

回復鮮明で増益や黒字化

 中国大陸の織布・編み立て4社と香港系2社の2021年1~6月業績は、新型コロナウイルス禍の打撃からの回復が鮮明になった。5社が前年同期に比べ増益、1社が黒字化した。

 インフラ・不動産開発事業と、デニムがメインの繊維事業を手掛ける黒牡丹は、売上高が51億元、純利益が5億1030万元で、前年同期に比べそれぞれ41・7%、40・2%増えた。ただし、増収増益に貢献したのはインフラ・不動産開発事業で、繊維事業を展開する子会社、黒牡丹紡織は、純損益が508万元の赤字だった。

 先染め織物メーカー最大手で、シャツ縫製も手掛ける魯泰は、売上高が22億元で2・9%減ったが、純利益は1億5350万元で6・5%増えた。減収要因は、前年同期に新型コロナ禍に対応し、防護用品の売り上げ(7535万元)を計上していたが、同期はそれがなくなったため。生地単独の売上高は、2%増の16億元だった。市場別売上高で唯一伸びたのが中国内販で、26・6%増の11億元。東南アジアは4億9488万元、欧米は2億2782万元、日韓は1億2578万元で、各17・4%、24%、37・4%減った。

 ニットの生機と生地製品を手掛ける鳳竹紡織は、純利益が3・5倍の3165万元となった。売上高は5億9662万元で、42・3%増えた。

 平織とコーデュロイ生地を生産する亜東集団は、売上高が4億1千万元、純利益が2653万元で、それぞれ27・4%、63・6%増えた。市場別売上高は、内販が12%増の2億7659万元、日本が84%増の4595万元、その他が77%増の8697万元となった。

 丸編み地の大手、福田実業は、売上高が32億香港㌦で53%増えた。純利益は1億5172万香港㌦で、前年同期の赤字(純損失1643万香港㌦)から黒字に転換した。アイテム別売上高は、生地が29億香港㌦で、55%増えた。製品は3億5191万香港㌦で、42%増えている。

 ストレッチ性を有す織物を生産する超盈国際は、純利益が2倍強の1億7500万香港㌦だった。売上高は47・6%増の21億香港㌦。スポーツ向けの生地と製品がけん引した。(上海支局)