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TPL/TJT/衣料用途も回復基調/供給能力がシビアに問われる

2021年09月17日 (金曜日)

 帝人フロンティアグループのポリエステル長・短繊維製造タイ子会社、テイジン・ポリエステル〈タイランド〉(TPL)とテイジン〈タイランド〉(TJT)の2021年度上半期(4~9月)業績は、当初想定を上回る数字で推移した。ただ、自動車関連用途も含めて需要動向が急変しやすい状況が続いていることから、下半期も供給能力の強化などに取り組む。

 タイでは4月以降に新型コロナウイルス感染が急拡大したことで同国の自動車生産も一時的に停滞した。このためTPLとTJTともに自動車関連用途の販売が下振れした。

 一方、それまで回復が遅れ気味だった衣料用途は中国や欧米での需要が回復基調となる。このため衣料用途での糸・わた販売が堅調に推移し、業績を下支えした。一般産業資材用途も回復基調が続く。

 今後に関してTPLとTJTでは、自動車関連需要の停滞は一時的なものであり、全体として総需要は回復局面にあるとみている。ただ、新型コロナ禍の動向や半導体不足など外的要因によって需要の急変が起こりやすい状況にあると指摘する。

 このため「タイムリーに必要量を供給するメーカーとしての基本機能がシビアに問われる」(TPLとTJT両社の堀井哲也社長)として、取引先との緊密な連携、生産能力の維持・向上、グローバルな経済動向に基づく適切な生産政策判断が重要になると指摘する。

 環境配慮ビジネスのトレンドは新型コロナ禍にかかわらず進行するとみており、自社とユーザーでのリサイクル率向上に寄与する製品や取り組みの強化、二酸化炭素排出量や水使用量を削減するための投資を積極的に実施する。