豊島「環境意識調査」/環境配慮への意識高まる/新型コロナ禍の影響大きく

2021年09月22日 (水曜日)

 豊島がこのほど実施したファッションに関する環境意識調査では、消費者の3人に1人が「環境配慮の意識が高まっている」と回答した。半数近くが、新型コロナウイルス禍の影響で環境保全に配慮した取り組みを目にする機会が「増えた」と答えた。

 調査は8月下旬、半年に一度は自分用の洋服を購入する全国の15~49歳の男女千人を対象に、ウェブアンケート方式で実施した。

 環境への意識が高まっていると答えた人の割合は34・9%となり、20年の調査よりも5・3ポイント上昇した。

 サステイナブル素材・繊維の認知度に関する質問には、76・2%がオーガニックコットンを挙げた。オーガニックコットンは「購入・使用してみたいサステイナブル素材」でも1位になった。

 「廃プラスチックをリサイクルした繊維」や「廃棄食材を使用して染めた素材」の認知度は、20年より5ポイント以上上昇した。

 再生品に対する関心が高まる一方で、アパレルショップの衣服回収サービスについては「持ち込んだことがある」との回答が20・6%にとどまった。リサイクルへの関心の高まりに、社会の仕組み作りが追い付いていない実情が浮き彫りになった。

 新型コロナ禍の影響で環境配慮の取り組みを目にする機会が増えたことについて、47・2%が「おうち時間が増え、SNS(会員制交流サイト)などで関連情報に触れるようになった」ことを理由に挙げた。

 全体を年代別にみると、15~19歳が最もサステイナブル商材の使用や購入に意欲的で、環境配慮の取り組みへの参画にも関心を示していた。