中国・繊維アパレル企業の21年1~6月業績(11)綿紡績

2021年09月24日 (金曜日)

約半数が大幅な増益

 綿紡績企業9社の2021年1~6月業績は、5社が前年同期に比べ大幅な増益となった。新型コロナウイルス禍で前年同期が厳しかった反動や各国市場の回復、綿花価格の上昇に伴う糸などの値上げが背景とみられる。

 最大手の天虹紡織は、純利益が13億元で、前年同期に比べ71・8倍になった。売上高は52・5%増の125億元。アイテム別売上高は、最大の綿糸が99億元で58・3%増えた。綿糸は中国内販が貢献し、売上高、販売量ともに過去最高を更新した。

 先染め大手の華孚時尚は、純利益が3億164万元で、前年同期の赤字(純損失1億8945万元)から黒字に転換した。売上高は86億元で、54%増えた。綿花価格の上昇と販売量の増加が増収要因。市場別売上高は海外が13億元、国内73億元で、それぞれ10・8%、65・4%増えた。

 綿糸と生機、デニム生地などを生産する魏橋紡織は、純利益が3・8倍の5億8300万元、売上高が38・1%増の75億元となった。大幅増収の要因は、国内と海外市場が新型コロナ禍の打撃から回復し、販売が伸びたため。綿糸などの値上げも貢献した。

 不動産事業と、デニム生地事業を手掛ける黒牡丹は、売上高が51億元、純利益が5億1030万元で、各41・7%、40・2%増えた。ただし、貢献したのは不動産事業だった。

 綿糸から生地、アパレルまで展開する繊維事業と、IT事業を手掛ける常山北明は、純損失が5545万元で、前年同期(純損失8552万元)から赤字幅を縮小した。

 綿花収穫から紡績、糸染め、織布・編み立て、生地の染色加工、縫製までを一貫で手掛ける聯発紡織は、売上高が22億元で29%増えたが、純利益は1億899万元で57・8%減った。市場別売上高は、国内が16億元、欧州は1億2780万元で、各62・7%、36・4%増えた。日本は293万元、米国は3億1585万元で、それぞれ48・8%、3・8%減った。

 各種混紡糸からファッションと産業用の生地、アパレルを手掛ける華茂紡織は、売上高が17億元、純利益が1億4605万元で、各2・3%、32・3%増えた。(上海支局)